<30歳のおばあちゃん!?>「娘を利用するな」両親が無責任な夫と義理の息子に喝!【第7話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私は血のつながらない孫・キラくん(2歳)の育児を丸投げされています。キラくんの父親アスカくんは夫ジンと前妻とのあいだにできた子ども、まだ大学生です。キラくんの母親は育児疲れから家を出ていってしまったので、キラくんのことは2歳になるまで私がほとんどお世話をしてきました。しかしそんな毎日に疲れ果てて「自分の子どもを産みたい」とジンに訴えたのですが、聞く耳をもってもらえませんでした。蓄積された苦しみや悲しみがついに爆発してしまい、私はそのまま家を飛び出してしまったのでした。私は、実家に助けを求めました。結婚以来、絶縁状態だった両親ですが、私を受け入れてくれて「離婚して戻ってきなさい」と言ってくれました。
このまま家を飛び出したままではいけない。そう思って一度ジンの家に戻りました。両親とともに。私がこの家に帰ってきたとでも本気で思ったのでしょうか? 「なんだかんだいったってユウナはもうキラのママだもんな~」と、私の気も知らず、夫は嬉しそうにペラペラしゃべっています。ジンもアスカも「これで一安心」と言わんばかりの顔をしています。
父は怒りを必死におさえながら、ジンを責め始めました。母も涙ながらに訴えると、2人とも気まずそうに目をそらしました。そう、2人が「俺もキラを育てる、一緒にやろう」という姿勢でいてくれたら、ここまで追い詰められなくて済んだのに……。
「もともとこの結婚は反対だったんだ! ユウナは今すぐうちに連れて帰る! そういってすべてユウナに押し付けてきたんだろう。でも、ユウナはもうこの生活は続けたくないと言っている。これからは君たちが、育児を娘に押し付けてきたツケを払う番じゃないのかい?」と父がはっきり言ってくれました。
しかしこの期に及んで、ジンはまだ自分たちの都合ばかり主張してきます。私に寄り添っているようにみせて、実はまた全部、私に背負い込ませようとしてる。
ジンもアスカも、そしてキラも。この家から私がいなくなったらどうするんだろう……想像するとちょっと怖くなりました。この家族は破滅してしまうんだろうか……と心の隅でいつも想像していましたが、今それが現実になり始めました。
そのとき、ドアが細く開き寝室からキラが静かに出てきました。私はキラの肩に手をのせながら最後のお別れを言います。すると……。
キラは私の手を激しく振り払い、ギャァアアアと泣きながらアスカに駆け寄っていきました。それが別れの寂しさからなのか、それとも最後まで私を拒絶していただけなのか、どちらなのかはわかりません。
「ごめんね、キラくん。身の回りのお世話をすることはできたけれど……どうしても母親にはなれなかった」
キラはアスカに抱きかかえられ、ジンとアスカは何ともいえない不安そうな、悲しそうな目で私を見ていました。こうして私は実家に戻ってきました。今後、離婚に向けての協議がはじまります。
私は本当にこれでよかったのでしょうか。私はとうとう自分の気持ちに正直になるほうを選びました。あの家に置いていった3人のことを思うと胸が痛まないわけではありません。だけど私がみんなの人生を背負う必要はない……。いつか心の傷が消えたら、新しいパートナーを探したいです。今はひとり実家で、キラを育てた2年間をぼんやりと思い出してます。いい思い出? ツラい記憶? 今はまだ答えが出そうにありません。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・まゆか! 編集・横内みか