<毒親との距離感>絶縁を決意!両親からは愛されなかったけど……私は不幸じゃない!【第5話まんが】
前回からの続き。私はユウコ。現在2人目を妊娠中の35歳です。そろそろ臨月なのですが、両親に出産報告をすべきかどうかを悩んでいます。私の両親は、いわゆる毒親……というのでしょうか。父と母、そして5歳上の兄とは疎遠になっています。夫のショウタと結婚したときも冷たい言葉をかけられましたが、それでも親に期待することはやめられず、第一子のマサミが産まれた際も傷つく経験をしたことがあります。両親に報告するかどうかを悩んでいたとき、兄と再会。兄は実家を出て、結婚して元気に暮らしているといいます。「これ以上傷つく必要はない」という兄の言葉で、私はこれまで縛られていたものからやっと解放されました。
ずっと会っていなかった兄と再会してちゃんとお互いの気持ちを話せてから、私の心からあの悩みが消えていました。
本当は、兄が実家から離れたことを聞いたとき、私の心の中には、様々な不安が湧き上がっていました。もし介護が必要になったら? 老後のことは? でもそれは兄が引き受けてくれる、そう言っていました。現実問題、兄妹として協力しなければいけないこともあるかもしれませんが、兄が私に重荷を背負わせないようにしてくれる気持ちを感じます。
「お父さんとお母さんは、私を愛してない。あんなに構っていたお兄ちゃんのことさえも、本当の意味では愛していなかったのかもしれない。それだけのことなんだ」つらいけど、このことを事実として受け止めることができたとき、小さなころから心で泣いていた自分が、やっと泣きやんでくれた気がしました。
もう私は悩みません。
数か月後、私は無事に出産を終え、2児の母になりました。夫も2人の子どもを可愛がってくれています。
生まれた子どもは、男の子でした。私たちは、フウタと名付けました。「かわいい……しあわせ……!」毎日幸せをかみしめながら過ごしています。たしかに2人の子どもを育てる日々はとても大変ですが、夫と娘の協力のおかげで、楽しく育児に取り組めています。
兄にはフウタが無事に生まれたことを連絡しました。すると「おめでとう!」というメッセージとともにお祝いの品を送ってくれました。
兄とは和解できたとはいっても、やはりどこかお互いに他人行儀なところはあって、兄と仲のいい兄妹になることはないでしょうが、このつながりは大事にしたいと思っています。
その一方で、両親には、連絡することも、会うこともやめることにしました。「お兄ちゃんの言っていたとおり。これ以上、わざわざ自分から傷つきにいく必要はない」とはっきり決めることができたからです。私の両親は、私に注ぐ愛をもっていなかったのでしょう。それなのに、私が親の愛を求めてしまったから長い間苦しんでいました。
もしかしたら私はずっと子どものままだったのかもしれません。 結局、私が欲しかった親からの愛は受けることはできませんでした。でも、もう私は悲しむことはないのです。私には心から支えたいと思い、私を支えてくれる新しい家族ができました。そして、こんなにも私に愛をくれる人がそばにいます。
私が欲しがっていた愛とは、無条件の愛だったんじゃないかと思います。なにをしても愛される、許してもらえる、甘えてもいい。けれど、それはどれだけ羨望しても、両親からもらうことはできませんでした。割り切るまでに長い時間がかかってしまいましたが、今はもう大丈夫です。この先何があっても、両親の愛がほしいがゆえに悩んだり迷ったりすることはありません。その代わりに、私は新しくできた「自分の家族」をゆっくり時間をかけて、愛していこうと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・古川あさこ 作画・ちょもす 編集・横内みか