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<毒親との距離感>恩を仇で返す娘「シアワセになるなんて許せないッ!」【第4話まんが:母の気持ち】

前回からの続き。私には息子ツヨシと娘ユウコという2人の子どもがいます。長男が生まれたとき、夫の実家はそれはそれは大盛り上がりでした。逆に娘のユウコに対してはあまり興味がないようです。最初は兄妹で差をつける義実家と夫に怒りを抱いていましたが、だんだんと私自身その考えに染まっていってしまいました。
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夫の家系は、大卒があたりまえでした。息子が中学受験に失敗してからというもの、夫の私たち家族への当たりがどんどん強くなっていったのです。
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ツヨシは、勉強すればするほど伸びる子でしたが、夫は納得しないと感情的になって怒鳴ることもありました。私は母親として、ツヨシを守らなければいけないと必死になっていました。

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そんなとき、次第に成長していったユウコは、私が構わなくても、塾に入れなくても、ツヨシよりいい成績を納めてくるようになりました。「あんたがそんなんだと、お父さんが怒るじゃない!」ツヨシより5歳下で、夫からも義両親からも期待されていなかった女の子のユウコがとても生意気に見えてきたのです。
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ツヨシが無事に大学を卒業して、大企業の正社員になったことでようやく私も肩の荷がおろせました。しかしそのタイミングで、ユウコがツヨシより、偏差値が高い大学に合格したのです。

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「ユウコはなんてことしてくれたの……!」あれだけ勉強してツヨシが受からなかった大学に、ユウコが合格するなんて! こんなことがバレたらツヨシが親戚からバカにされる……! ユウコの大学進学は夫も私も、散々反対しました。それでもユウコは私たちの反対を押し切って奨学金とバイトをして自分の力で通うからと、家から出て行ってしまいました。

「ユウコが家からいなくなって親戚に会う確率も減るしいいかもね。お父さんの機嫌も悪くなるし、もうほとんど帰ってこないようにさせないと」ただ年1回、お正月だけ帰ってくることを許しましたが、そのたびにどこか幸せそうになって帰ってくるユウコを見るたびに、私はいやな気持ちになりました。

夫は相変わらず八つ当たりしてくるし、ツヨシは仕事以外はずっと部屋に引きこもっていて、会話もない……。私は大変で、ユウコだけが幸せ? そんなのおかしい。

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同じ女であるはずなのに、全くちがう人生を歩み、自分の力で生きていることを見せつけてくるユウコをとにかく鬱陶しく思いました。どうしてユウコだけが幸せそうなのでしょう。夫は仕事の愚痴でお酒を飲み、息子のツヨシは口をきいてくれません。

しかし、この家でただ家政婦のような人生を送る私に、希望を見せたのは意外にもユウコでした。結婚して子どもができたから、産後の面倒を見てほしいというのです。里帰りは拒否しました。でもまぁ少し顔を出してやるくらいならいいかと思いました。「昼間はユウコの家で、夜はホテルでゆっくり過ごそう。私だって今までずっと頑張ってきたのだから、こんな自由があってもいいじゃないの」ホテルの宿泊費はユウコに出させることにしました。孫とはいってもユウコに似ているせいか、どうも可愛いとはあまり思えませんでした。「あーあーどんくさいわねぇ。私のときはもっと上手くやってたわよ」私がなにもしなくても、小言を言ってもユウコは特に文句を言ってこなかったので、あと2週間は快適に過ごせると思っていたのですが……。

それなのにユウコときたら「お母さん、ごめんもう大丈夫だから」と2週間もたたないうちに帰れというのです。せっかく来てあげたのに、本当に自分勝手な子なんだから! 私がいないぶんもっともっと育児に家事に苦しめばいい……。そう呪いをかけて帰りました。ユウコも、ユウコの夫も、孫も、何もかも気に入りません。そしてしばらくして、ツヨシも会社を辞めて家から出ていってしまいました。「これまで学費以上に生活費も払ってきた。これ以上もう母さんたちと一緒にいられない!」と捨てセリフまで吐いて。

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なんて冷たい子どもたちだろう……。ユウコに愚痴のメッセージを送りましたが、返事はありません。

ツヨシもユウコも、誰に似たのでしょう、恩知らずの子に育ってしまいました。ツヨシは家を出てしまったし、ユウコも最近では連絡が返ってきません。けれど、反抗する時期があったとしても、子どもは子ども。いずれ私のもとに戻ってくると思います。特にユウコは、また子どもでも生まれたら私を頼りにしてくるはずです。

【第5話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・古川あさこ 作画・ちょもす 編集・横内みか

※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。

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