<最愛の母との別れ>「私だけひとりぼっち」「会いたい」渦巻いて整理しきれない感情【第3話まんが】
前回からの続き。最近のお話です。私は25才のアリサ。2才半のミユと10ヶ月のユナを育てるママです。夫のコウタと協力しながら家族4人で元気に暮らしています。実家はわが家から新幹線で3時間ほどの距離にあり、私と母は毎日のように連絡をとってそれぞれの日々を共有していました。しかしある日、母が突然亡くなったのです。「当たり前」だった日常が一転してしまった瞬間に、私は心がついていきませんでした。さらに葬儀後に母の遺品を片付けていると、母が死産だった弟たちを想いながら「お母さんも死んだら、会いに行くからね」と綴った手紙を見つけてしまい……。
葬儀が終わって実家で母の遺品を見ていると、母の死が現実であることを思い知らされます。「私が死んだら、この中のものを一緒にお棺に入れてください」そう書かれた箱の中には、エコー写真や死産した双子の弟の母子手帳、古い手紙、私が小さい頃にあげたプレゼントが……。きっと母が天国に一緒に持っていきたかったものなのでしょう。
天国に行ったら弟たちに会えると思っていた母は、23年ぶりに会った弟たちを抱きしめているかもしれません。3年前に他界したお父さんにも会えているはず。今ごろ天国で家族団らんをしているのかも……。そんな想像をしていると私はますます寂しさを感じずにはいられません。「……私だけ……こっちの世界にひとりぼっちだな……」心にぽっかり穴が空いたような気がしました。ひとりこの世に取り残されているような、そんな気持ちになってしまいます。
母はもう、この世にはいないんだ。私だけが残ってしまったんだ。そう思うと、悲しみに震えました。私には守るべき子どもが2人もいて、優しい夫もいてくれるのに。幸せな毎日が送れているはずなのに……。この世にいる意味が分からなくなってきてしまいました。すると……。
「アリサちゃーん、いるの~? お邪魔するよ~」お隣の宮川さんが様子を見に来てくれました。居間で泣いている私を見つけた宮川さんは、「大丈夫……?」と声を掛けてくれます。「母に会いたいって……。会いに行きたいって……思っちゃって……」涙で声にならない私。宮川さんが背中を優しくさすってくれます。
「ずっと……後悔ばっかり……で……。どうして最期、ひとりで逝かせてしまったんだろうとか……。もっと気にかけてあげれば良かったとか……寂しくて……心に……大きな穴が空いて…………苦しいです……」
「寂しくて悲しくて震えるくらい、お母さんはアリサちゃんにとってかけがえのない人だったのね……こんなにステキなことはないわよ。涙を流せることに自信をもって……。今は泣けるだけたくさん泣きなさい……」これだけ悲しいのは、私が母から愛されてきた証……。宮川さんの言葉ひとつひとつが私の心に届きました。母が亡くなって、いろいろな感情が心の中に渦巻いて、整理しきれないままどうしていいか分かりませんでした。可愛い子どもたちや優しい夫がいるにもかかわらず、「私も天国に行ってお母さんに会いたい」とまで思ってしまったのです。そんな私にとって、宮川さんの言葉はこれから生きていく上で、とても大切な言葉たちになったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子