<勝手に決める義母>「みんな一緒じゃなくていいんだよ」息子の言葉にハッとする夫……【後編まんが】
前回からの続き。わが家は4人家族。夫と中学生の娘ハルカ、小学生の息子コウと暮らしています。年に何度か義母が費用を全額負担してくれる旅行に誘われるのですが、事前にスケジュール確認がないうえに、夫の意向で参加は決定事項なのです。しかし今年は既にハルカに予定が入っており、私もあまり乗り気になれません。旅行に参加したくないことを告げると、案の定、夫は渋りました。しかしちょうど義母から連絡が入り、結婚したばかりの義兄の奥さんが参加しないと言い出したそうなのです。
夫が義兄に電話をしようとしている最中「ちょっと待った」ここぞとばかりに私は夫を止めました。
「お義兄さんが奥さんの事情を優先するのって私はとても素敵だと思う」夫を説得するのは今しかないと思ったのです。優先させるべきは家族である私たちなのでは……?
「今回、私はハルカの勉強を優先してあげたい。事情があって行けないと意思表示しているんだから、無理に行かせたって楽しめるわけないでしょう」
重くなった空気の中、息子のコウが突然手を上げました。「僕は行きたいよ!」
「姉ちゃんと母さんは行けないから留守番、僕と父さんは行きたいから行く、それでよくない?」その提案にパッと場が明るくなりました。
「私も、おばあちゃんたちは好き。だから会いたい気持ちもあるよ。だから次は、日程決めるときはもっと早く相談してくれれば、合わせられるときもあると思う」ハルカも妥協案を出し始めました。
ということで、今回の旅行には夫とコウが参加することになりました。義母はもしかしたら文句を言ってくるかもしれないけれど、いつまでも「家族みんなで」が実現するわけではないことも、いつかは知ってもらわなければならないと思うのです。私はこれまで、旅行に参加したくないと言いつつも、義母や夫に合わせすぎていたところがあるようです。ハルカの素直な気持ちを聞けたこと。今回、義兄の奥さんに乗る形で断れたことで、あらためて自分の意見を伝えることの大切さにも気づかせてもらいました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・春野さくら 編集・今淵凛