<不倫だった父と母>「実は結婚していなかった!?」大人になり知った……両親の真実【第1話まんが】
私・ユウカの父は単身赴任をしていたため、めったに家にいませんでした。それでもたまの休みの日には、遊園地や動物園に連れて行ってくれたり、映画に連れて行ってくれたりした想い出があります。……しかしそんな私と父の想い出は、中学生の頃で止まっているのです。
アイスを買って帰ってきた父。「どうだ? 勉強頑張ってるか?」「まぁね~。この前のテスト、すごく良かったんだよ!」「おぉ~! すごいじゃないか!」そんな他愛のない会話が、父との最後の会話でした。
ある日……。
「お父さんとお母さんはね、お別れすることになったの……」母は、父のことをそれ以上話してくれませんでした。そしてあの日を最後に、私が父と会うことはありませんでした。
最初は悲しくて仕方なかったけれど、何を聞いても「ごめんね……」「お母さんが悪いの」としか言わない母。私には分からない「何か」があるのかもしれない……。そう自分で自分を納得させるようになりました。母の気持ちを考え、父の話題もなるべく控えるよう心がけたのです。
学校で仲の良い友人ひとりに親が離婚したことを告白しました。「大変だったね……じゃあユウカ、名字変わるの?」友人からそう聞かれました。父と母は離婚したけれど、私の名字は変わりませんでした。まだ中学生だった私は、そのことを特に気にすることなく過ごしていたのです。父がいなくて寂しかったけれど、母は一生懸命働いて私を育ててくれたし、私もそんな母の姿を見て支えになってあげようと、寄り添って生活をしていました。母が父から多額の養育費を受け取っていたこともあり、私は学費の心配をすることもなく高校、大学へと進学し、安定した生活を送ることができました。
そうして月日が経ち、私は社会人になり、お付き合いしていた彼・シンタとの結婚が決まりました。そのことを母に報告すると、とても喜んでくれました。これから結婚に向けて、いろいろ忙しくなる……そんなことを考えるなか、私は母にひとつ聞きたいことがあったのです。
「それは無理よ」母にすぐ断られてしまい、私は戸惑いました。父に聞いてもらうこともできないのでしょうか……?
父との想い出は決して多くはないけれど、それでも私にとってはかけがえのない大切な父でした。もしかしたら結婚式に来てくれるかもしれない……。そんな淡い期待を抱いて母に聞いてみると「結婚していなかったから無理」と言われてしまいます。結婚していないってどういうこと? 私はますます不思議に思ってしまうのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・今淵凛