<妻の決定は……絶対!?>「妻の言うとおりにすれば幸せなのよ」と母。……本当に?【第5話まんが】
前回からの続き。私はチナツ。夫(タカユキ)と子ども2人の4人家族です。最近、妹(トモミ)が第1子を出産し、実家へ里帰りをしています。わが家から実家までは車で5時間ほどの距離。私たち家族が毎年お盆に車で帰省していることを知っている妹から、今回の帰省の際、義弟のカズヤくん(トモミ夫)も一緒に乗せてきてほしいとお願いをされました。しかし夫が断固拒否したことがきっかけで、私たち家族とカズヤくんは別々に帰省することに。それはそれでよかったのですが、今度は母が不満を漏らし始めたのです。
父と母の関係性を見て育った私は、それが普通の夫婦関係だと思い込んできました。男は頼めば何でもしてくれるのが当たり前と思っている母。それが悪いことではないと思うのですが、あくまでそれは父と母の関係性においてのこと。すべての夫婦がそうじゃないし、私たちには私たち夫婦の在り方があるのです。
母がそうやってうまくやってきたのでしょうから、それを私たち姉妹に押し付けたくなる気持ちもわからなくはありません。自分がそれで幸せだったらなおさら、同じやり方を娘たちに求めたくもなるでしょう。しかし夫婦関係はそれぞれ。同じ方法でうまくいくとは限りません。
家族なら頼って当然。言葉だけ見れば、そのとおりだと思う自分もいます。家族間で助け合うことは素晴らしいことですよね。私だって頼ることが悪いとは思わないけれど、頼られるほうの気もちも大事にしたい。そう今の私は考えています。今回の件だって、ほかにカズヤくんが一緒に帰省する理由があれば、夫だってもっと違う反応だったかもしれないのです。
親子でも価値観って違う。そんなことを感じた今回の帰省。とはいえ、これまでの私は親の価値観をそっくりそのまま受け取って、夫婦生活をしてきたことに気づかされました。もし今回、帰省に関して夫と意見の食い違いがなければ、ずっと気づけないままだったかもしれません。
結局、帰りは思った以上に道が渋滞し、予定していた時間よりもさらに長くかかりました。カズヤくんが一緒だったら……は実際に経験していないので何とも言えませんが、やっぱり気の置けない家族だからこそ、長時間のドライブでも頑張れるのかもと思います。特に運転手だったら、なおさらそうでしょうね。
夫は車での帰省をそんなふうにも考えていたんだと、少し驚きました。いろいろありましたが、今回の帰省は本当に勉強になりました。自分の育った環境や、母や妹について客観視できる機会にもなったと思っています。母と話して感じたのは「家族なのに」という言葉を、相手をコントロールするために使うのはよくないということ。たとえ心のうちで「これくらいやってくれて当然だ」と思っても、最初に相談をするべきだし感謝もすべきでしょう。私は自分の育った家庭の価値観に疑いを持つことなく、相手を責める場面がほかにもあるかもしれません。これからも気をつけないといけないと強く反省した一件でした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・善哉あん 編集・Natsu