小学校低学年の女子、友達から「うざい!消えろ!」と言われる
女の子ってホントめんどくさー! 女の子ママはときどき口走ります。
小学校に入学したばかりの一学期。ほどなく女の子たちのシビアな人間関係は始まります。小学校という場所は、自分で新しい世界と戦って、自分で考えて人間関係を学んでいく場所でもあるとは思うけれど、まだまだ生まれて10年も経たない子どもたち。
先輩として時には助言やサポートはしてあげたいですよね。
そしてこの時期に乗り越え方を覚えると、高学年以降の人間関係の悩みやいじめのストッパーになるはず。うちの娘も日々揉まれています。
「うざい! 消えろ!」と言われたワケ
うちの娘(低学年女子)の話です。
別の教室で勉強する時間、自分の教室から筆箱を持ってくるのを忘れた娘。お友達に鉛筆を一本借りました。ところが書いている途中で、借りた鉛筆の芯が折れてしまいました。
「◯◯ちゃん、ごめん、鉛筆の芯、折れちゃった……」と謝りながら鉛筆を返すと、
「うざい! 消えろ!」
と言われ、一瞬耳をうたがって固まっていたら更に、
「誰に向かって言ってるかわかる? 鉛筆の芯折った人!」
と言われたそうです。
「死ね」「変態」「デブ」「きもい」いろんな言葉を使ってみたい年頃?
小学生の頃は深く考えずに、こんな言葉使ってみたい、かっこいい、くらいな気持ちでキツイ言葉や汚い言葉を発する子もいますよね。また上の兄弟やテレビなどからも日々新しい言葉は入ってきます。
「死ね」「変態」「デブ」「きもい」。たいていこういう言葉は、先生や親のいないところで使われるようです。
でも「うざい」とも「消えろ」とも、きっと本気でなんて思っていませんよね。
「ちょっとイラっとした」気持ちをその言葉にのせているだけなのです。そういう子に対して、連絡帳に書いて先生に相談したり直接注意したりしたところで、形を変えて再発。イタチごっこになるような気がします。
「そんな言葉は使ってはいけない」と注意することはもちろん大事。ただ言われる側が「流す」ことを覚えておくと、現実的に子どもの心を守ることに繋がるかもしれません。
「言葉と気持ち」が必ずしも一致していない小学生の時期
今回、子どもに「傷ついた? でもきっとそういう言葉を使ってみたかっただけだし、だいいち鉛筆の芯を折られたくらいで相手に『消えろ!』なんて本気で思ったとしたら、そっちのほうがダサいでしょう(笑)」と笑い飛ばしてみました。
そうしたら子どもは「気持ちよかったのかもね、そう言ってるとき」と言いました。
言葉と気持ちが必ずしも一致していないことをこの時期から慣れておくと、思春期になって「うざい、きもい、死ね」と言われたときに、生きていけないくらい傷つくことを防げる。そんな手だてにはならないでしょうか。
ママやパパが相手の行動の理由を分析することが、一番の薬になることもある。そう感じた出来事でした。
文・yuki イラスト・マメ美