<ゲーム発売日!事件が……>寝不足でつらい理由……同じ罰を受けるべき?「待った!」【後編まんが】
前回からの続き。私の家は4人家族です。パパと小学生の息子が2人(小4、小1)います。夜、家族が寝静まったあとにゲームをすることを趣味としているパパ。ある日事件が起きました。それは楽しみにしていた新作ゲームの発売日。とつぜん「ゲームの充電器がない!」と大騒ぎ、夜中に子どもたちを起こして充電器を探させたのです。結局その夜充電器は見つからず……。「使ったあと元の場所に戻せないならゲーム一週間禁止!」と怒ったパパは子どもたちに罰を与えたのでした。……しかし、次の日の夜。なんと充電器はパパの書斎にあったのです。元の場所に戻していなかったのは子どもたちではなくパパだったのでした。
「……おっしゃる通りです……頭に血がのぼって……大変申し訳ございません……」パパは土下座の姿勢のままボソボソと謝っています。私の怒りはまだおさまりません。
「あなた子どもたちに一週間ゲーム禁止とか言ってたよね。理由なんだっけ? 充電器の管理をちゃんとしてなかったからだっけ?」
「(あなたも充電器を元に戻さなかったんだから)同じ罰を受けるべきなんじゃないの〜?」真顔で詰め寄る私に、パパはたじたじしています。はいと言うまで逃がす気はありません。子どもたちに迷惑をかけたのだから、そのくらいの罰は当たり前だと思うのです。
そんなとき……「待った!!」と大きな声があがりました。
驚いて振り向くと、そこには子どもたち2人が……。子どもたちはいつの間にか私たちの様子を覗いていたようです。
「ママ! それは酷だよ!」「そうだよ! あの新作ゲームをプレイし出したんだよ!?」「ママ、ゲーム禁止は可哀想だよ」「パパはゲーム大好きだし、やらせてあげなよ」2人ともパパを擁護するのに必至です。あんな酷いことをされたのに、なぜ……。
子どもたちが可哀想……と思っていましたが、これを機にほしいゲームをゲットするようすに呆れが半分……、感心が半分……。わが子は案外たくましいところがあるようです。罰を受けないと許さない! と思っていましたが、子どもたちの優しさとたくましさに免じて……いったんパパを許すことにしました。
これまであまり感情的な様子を見たことがなかったので、今回の件は驚きましたが、パパは怒ると周りが見えなくなり、頑固になるところがあるようです。今回の件がいい薬になり、今後そういったことがなくなるように期待します。わが家は今日も平和です。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・んぎまむ