<大金で老後の約束>夫が義兄に出した条件「それなら15年前の大金をウチにくれ!」【第3話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私の名前はアツコ。同じ市内に住むひとり暮らしの義母が、義父が亡くなったのを機に「そろそろ同居したい」と言いはじめました。というのも義兄夫婦が「将来老後の面倒をみる」という約束のもと、15年前家を建てるときに義両親から大金を受け取っているのです。しかし同居話が持ち上がったとたん、義姉ナツミさんが「同居するなら離婚する」と拒否して実家に帰ってしまいました。夫は義兄に電話をかけました。
義兄は「できない」の一点張りです。怒りが湧いてきます。きょうだい同士の話なので口出しはできませんが、心の中で叫びます。
しかし、私が出しゃばるまでもありませんでした。夫は感情的にならず、淡々と、それでいて自分の意思をはっきりと義兄に伝えていきます。
「何年前の話だろうと、約束は約束だ。「お金はもらう、でも約束は守らない」では筋が通らないよ」夫の話はもっともです。時間が経ったからといってなかったことにはできません。
夫婦の問題と同居の問題。密接した問題ですが、私たちには関係ないのです。そもそもお金の問題があるので、そちらを明確にする気がないのなら私たちも動く気はありません。
義兄は、「いや、でもさ……」「将来的に介護ってなったらさ……」「仕事忙しいしさ……」などとグズグズ言い続けていました。スピーカーで聞こえる声にげんなりしてきたころ……最後に夫がきっぱり言ったことで義兄は黙り込みました。「言い訳するなよ」
グズグズと言い訳を続けていた義兄でしたが、夫が決して揺るがなかったため最後は黙り込んでしまいました。理不尽な要求をビシッと拒否した夫に心のなかで拍手を送りたいと思います。たしかに義母は夫にとって大切な親ですが、このモヤモヤした気持ちを抱えながら老後のお世話をしつづけられるかというと……。義兄夫婦が多額のお金を受けとったのをこの目で確かに見たのですから、どうしてもすっきりしません。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子