<10万円の指輪>妹の結婚相手は無職!お金がナイ!姉として何かしてあげたいけれど【第1話まんが】
2年前のことです。たった一人の家族である妹、サナの結婚が決まりました。しかし、結婚が決まったのとほぼ同時に、なんと義弟になるタカシくんが仕事を辞めてしまったのです。私にはどうしようもありませんが、妹の生活を考えると不安でした。
うちの両親は亡くなっていて、私以外妹に意見をするような人はいません。しかし妹や義弟自身が決めたことですし、義弟の両親も「2人が決めたことなら」と了承しているようです。私は応援するほかないと思いました。
「結婚式はすぐにはムリでも、写真くらいは撮りたいんだよね」本来なら、これから新しい生活がはじまって幸せいっぱいのはずなのに、妹は暗い表情です。私は妹が不憫でなりませんでした。もともと結婚祝いをするつもりだったので、せっかくならと思い、私からあることを提案しました。
「そしたらさ、結婚のお祝いにフォトウェディングをプレゼントしていい?」
私には、ウェディングフォトを撮っている友人(マイ)やヘアメイクの得意な友人がいます。私は友人たちにお願いして、妹のフォトウェディングの準備を進めることにしました。ドレスは妹が中古サイトで白いものを格安で購入し、服飾系に勤める私の友人がドレスをアレンジしてくれたのです。
もちろん各自しっかりと報酬を支払う予定で、見積もりを聞きました。しかし友人たちはみんなほぼサービスのような値段で引き受けてくれることになったのです。
海辺での撮影日時が決まった頃、義弟から連絡がきます。お礼の電話でした。「写真の件ありがとうございます」
義弟が「指輪くらいは用意してやりたくて」というので、そのまま話を聞いていたのですが、なんだか歯切れが悪い様子です。
「なにかいい手立てないですかね?」驚きました。つまり「私への相談」のていをなした「無心」なのでしょう……。
義弟からの申し出を聞いた私は「指輪くらい自分でどうにかしてよ」と思いました。でも大切な妹の結婚です。これも、私がどうにかするしかないのかな……と思いはじめました。妹もきっと結婚指輪があった方が喜ぶでしょう。今回は義弟の希望を叶えたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・よしはな 編集・今淵凛