学校で教えてほしい!ママたちが思う子どもに受けさせたい授業とは
小学校では学ぶべき教育課程が決められていて、それらに従った授業が行われています。しかし、そうした授業以外でも子どもに学ぶ機会があってもいいのでは? と思うこともあるようですね。ママスタコミュニティのあるママから、こんな質問がありました。
『小学校でこういう授業があればよいのになと思う授業や、子どもに学んでほしいことはある?』
小学生頃の若いうちに学ぶことで、自然に身につく知識や経験はありますよね。大人になってからではなかなか吸収できないことでも、子どもなら柔軟に受け止められることもあるでしょう。家庭だけでは教えきれない学びもたくさんあると考えると、学校で学ぶ機会があればよいと感じますよね。ママたちは具体的にどんなことを教えてほしいと思っているのでしょうか。
ママたちが学校で行ってほしいと思う授業は?
一生付き合っていく大切な「お金」の授業
『お金の授業』
『税金、投資、保険のしくみ』
お金は一生付き合っていく大切なものです。日常生活で日々使っているものではありますが、お金の知識をきちんと持っている人は少ないのではないでしょうか。たとえば、ものを買うと消費税を支払いますが、なぜ支払うのか、支払った消費税はどのように使われるのかなど。お金の流れや知識を教えてくれる授業があれば、子どもたちもお金の価値や意味を理解できるでしょう。他にも投資や資産運用、保険などお金に関して学ぶべきことはたくさんあります。知識の有無で将来の資産に大きな違いが出る可能性もあるので、子どもの頃からしっかりと教えてほしいと思うものですね。
自転車の安全な乗り方や交通ルールの授業
『自転車の交通ルールを学ぶ授業。欲をいえば授業を受けたあとテストに受からないと、1人で自転車に乗れないようにしてほしい』
子どもたちの移動手段の1つである自転車は、ある程度のスピードが出ることもあり、乗り方を間違えると大怪我につながってしまいます。また他の人と接触すると、相手にも怪我をさせてしまうリスクも。自転車は身近な乗り物ですが、適切に乗らないと非常に危険なものであることを教えてほしいという意見もありました。そして、試験をして合格しないと自転車に乗れないような仕組みを望む声も出ていますね。
『うちの市内には自転車の授業があるよ。小4のはじめに警察が講習会をして、実技で軽く乗った後に小テストみたいなものをして、自転車免許をもらえる』
『子どもだけで自転車で移動するのは、自転車免許をもらってからが決まり。近隣の小学校はどこでもやっている』
自転車の講習会や試験を実施し、小学生を対象に自転車の運転を免許制にしている地域もありました。このような制度を取り入れることで、安全に乗れるようになり、交通ルールを守らない人がいると注意しあえるのではないでしょうか。
食べ物の旬や、いつもそろっていることのありがたさの授業
『野菜や魚の本来の旬の時期とか。いつもスーパーに並んでいるのが当たり前だからね』
お店に行くと季節に関係なく野菜や魚などが並んでいます。必要なときにいつでも買えるようになっていますが、実は食べ物には一番美味しいとされる旬がありますよね。それを知ることで、食べ物本来の旨味を感じることができるのではないでしょうか。また、毎日当たり前のように食べているものでも、その裏にはそれらを作っている生産者がいます。季節ごとの食材や生産者について勉強をすることで、毎日食べられるのはとてもありがたいことだと気づけそうですね。
自分を守る方法を教える授業
『簡単でよいから護身術。防犯ブザーだけではなく実技で。たとえば手首を掴まれたら下に振り下ろすとか、車に乗せられそうになったらどうすればよいのかなど。子どもだからこその危険もあるから、自分を守る方法を教えてあげてほしい』
子どもの身の回りには、いつでも危険が潜んでいるものかもしれません。事件に巻き込まれる可能性もゼロではありませんから、自分を守る方法を教えてくれると親としても安心できますね。本格的な護身術は難しいでしょうが、手や腕を掴まれたときにどうすればよいのかなど、その場から逃げる方法だけでも知っておきたいですね。
自分の意見を伝えられる技術を磨く授業
『提案からの交渉術』
『ディスカッション。SNSをしていると、議論が苦手な人が多いと感じる。社会で生きていくには、議論ができる力が必要だと思う』
自分の意見は、言葉にしないと相手に伝えるのは難しいものです。恥ずかしいと感じたり、うまく言葉を選べなかったりして、自分の考えを表に出せない人は少なくないようですね。しかし、社会に出たときに、自分の意見を伝えたり議論したりする場面はたくさんあります。子どもの頃から頭の中で自分の考えをまとめて言葉にしたり、相手の考えを聞いたりする練習をしておくと、社会人になったときに役立つのかもしれませんね。
決して恥ずかしいことではない。女の子の生理の授業
『生理についての正しい知識。仕組みだけではなく、人によっては病院に通う必要もあること、軽い人でも不調がないわけではないこと』
高学年になると生理になる女の子も増えてくることでしょう。子どもにとって生理は恥ずかしいと感じることもありますが、それは正しい知識がないからかもしれませんね。また、生理がくる時期や生理痛などの症状も、人によって異なるものです。なかには、日常生活に支障をきたすほど症状が重い場合や隠れた病気が潜んでいることも。そうした際は、医療機関にかかるなど早めの対応が大切です。症状がツライ場合には、親や保健室の先生など、気軽に周囲に相談することを教えるのも大切な授業ではないでしょうか。
相手の気持ちを考えることの大切さを伝える授業
『相手の気持ちに対する考え方。嫌なことは言わない、しないをはっきりした具体例を出して教える。いじめ被害者の手記だったり、自殺してしまった子の親の講演会を聞いたり。自分の子ども時代のふわふわした道徳なんて無意味だと思う』
学校生活のなかで、人間関係で悩むことも少なくないでしょう。思わぬことで相手を傷つけてしまったり、逆に嫌な思いをさせられたり。人と付き合っていくには、相手の気持ちを考えることが大切になってきますが、曖昧な教え方ではなかなか伝わらないものかもしれません。何をしてはいけないのかを、具体的な例を出してはっきりと教えることも大切になりそうです。
学びの場に積極的に参加するのもよさそう
親が子に教えることはたくさんありますが、集団生活のなかで学んでほしいケースもあるでしょう。そうなると学校の授業に組み込んでほしいと思うのかもしれません。学校だからこそ、同級生とともに子どもたちも学ぶ意識が高まり、知識や経験になっていくという見方もできます。
一方で、時間の制約もあり、すべてを学校では教えられないことも事実ですね。そういうときには、自治体などが行う講習会やイベントなどに参加するのも方法ではないでしょうか。地域によって違いはありますが、市役所のホームページなどで探すと、子どもたちが参加できるイベントが予定されていることもあるかもしれません。そのような機会を通して、子どもたちに学びの場を提供していくのもよさそうですね。
文・こもも 編集・kunel イラスト・Ponko
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