6割強が「制服や体操服など」と回答。園や学校グッズで譲ってもらいたいものは?<ママのリアル調査>
お子さんの入園や入学を前に「新しく揃えるもの」は少なくないでしょう。なかでも園や学校に指定される制服や体操服、学用品は代替がきかないだけあって、購入せざるを得ないと考えるママも多いのではないでしょうか。しかし、もしそんな制服などが誰かに譲ってもらえるとしたら……? 今回ママスタセレクトでは「譲ってほしいと思う園・学校グッズは何ですか?」というアンケートを実施しました。選択肢には「制服や体操服などの衣類」「絵の具や習字道具、裁縫道具などの学用品」「通園バッグ、ランドセルなどのバッグ類」「その他」の4つを設定。約1,000人のママたちが回答しました。
6割強のママたちが選んだのは「制服、体操服」などの衣類
もっとも多くの回答を集めたのは「制服や体操服」といった衣類を選択したママたち。737人、6割強となりました。そこには大きく分けて2つの理由があるようです。
指定の制服や体操服は高額だから
『制服が高価なので近所のママさん経由でもらった』
『卒園生から高額な制服やカバンをいただいて助かった』
まず1つ目は、制服や体操服が高額であるということ。制服や体操服を指定の業者から購入する場合、量産しないこともあり高額になることもあるようです。
成長に合わせて大きいサイズに替える可能性があるから
『中学3年生。夏に背が伸びたので知り合いに譲っていただきました』
そして2つ目は、子どもの成長にあわせて買い替える可能性があるということ。子どもの成長は著しく、身長も体重も大きく変わっていくでしょう。買い替えが必要になるのは当然なのではないでしょうか。新調が1回で済むのか2回、3回となるのかはお子さんの成長度合いによっても異なりますが、筆者のまわりでも「こんなに早く買い替えるとは思わなかった」と複雑な心境を語るママも少なくありません。
「学用品」を選んだ人は2割弱
次いで多かったのは「絵の具・習字道具・裁縫道具」といった学用品と答えたママたちで191人、2割弱いました。
『習字セットは消耗品だしありがたい。一部だけ買い換えができるからよい』
『出番の少ない習字セット。墨やすずり、文鎮などは学校に寄付するなど希望者にまわしてほしい』
毎日使う制服や体操服に比べて使用頻度が少なめな学用品。新品を購入したのに、授業で数回使っただけ……ということはありませんか? きれいなままであれば誰かに「譲りたい」「譲ってもらいたい」と考えるママがいるのも不思議ではないのかもしれません。
「バッグ類」「その他」はいずれも1割弱
「通園バッグ・ランドセル」などのバッグ類を選択したママは94人、「その他」を選んだママは77人、といずれも1割弱でした。
『傷みのないバッグ類なら使いたい。衣服は抵抗がある』
ものによってはリユースもOKなど、自身のなかで線引きをしているママもいました。
譲られることに抵抗があるママも
『人が使ったものはイヤ。きょうだいでもおさがりは無理』
多少の汚れや傷みは気にならない人もいる一方で、「たとえきょうだい間であってもおさがりには抵抗がある」という声も。わが子が使うものは“新品にこだわりたい”と考える人も一定数いることがわかります。
園や学校での寄付制度
ではママたちはどこでどうやって譲ったり譲られたりをしているのでしょうか。
『小学校6年間だと必ず買い替えないといけない。学校経由で譲ってもらえるのはありがたい』
『幼稚園にリサイクルボックスがあって、そこから制服や通学帽、鞄がもらえる』
「幼稚園の制服や体操服は卒園後に園に寄付している」など、園や学校が間に入って譲り合える場を設けているところもあるようです。ママ友同士の譲り合いは、顔が見えるだけに気兼ねするという人もいます。園や学校で「寄付」や「バザー」といった形でリユースの場を設けてくれるのはありがたいのではないでしょうか。
「譲り合い」がもっと浸透してもよいのでは?
『体操服やスモックは毎日使うので、洗い替え用にあると非常に助かる』
『中学に入学する子がいるので譲ってもらいたい。物価高で余裕がなく、困っています』
譲ってほしい理由は家庭によってさまざま、こうした切実な声も聞かれました。簡単には買い替えられない事情をもつ家庭もあるのではないでしょうか。
時代は「使い捨て」から「リサイクル・リユース・リデュース」へと推奨されつつあるでしょう。環境問題を考えるうえでも、子どもたちが使うものも“リユースが当たり前”の社会になってもよいのではないでしょうか。ただ人に譲るときにはクリーニングにだすなど、自分がもらって嬉しい形にして渡すこと。譲ってもらう側もきちんとお礼の言葉を伝えるなど、最低限のマナーは守りたいものです。リユースを通じて大人も子どもも、ものを大切にする、ものを循環させていくことの大切さを学んでいけるとよいのでは、と考えます。
総回答数:1,099票
調査方法:インターネット
調査月:2023年10月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部 イラスト・なかやまねこ