<元夫と暮らす中2息子>息子も両親も離れていった!取り残される俺【第14話まんが:元夫の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。俺は40代のシンイチ。元妻のユキエと離婚をして、息子のエイジと両親のいる実家で暮らしてきた。1度は息子は元妻と暮らしていたが、わけあって戻ってきた。今は俺の実家で俺と両親と一緒に暮らしている。しかし最近、再婚した元妻がエイジとの交流を再開して俺は正直面白くない。そしてエイジが中学3年になる頃、両親から「大切な話がある」と言われた。
ある日、両親から話があった。高齢者向けの住居に引っ越したいと言うのだから俺は驚いたし、同時にこれから俺とエイジはどうするんだ! と怒りが湧いてきた。エイジはこれから受験と進学が控えていて、ますますお金がかかるだろう。どうしろって言うんだよ。
父親なんだからなんとかしろ、そういう両親に俺は動揺していた。さらに両親は、ユキエからエイジを奪ってしまったと後悔していると言ってきた。
「もっと別のやり方があったんじゃないか」母さんはそう後悔しているというのだ。いやいや、そんなことはない。エイジは俺が引き取って正解だったんだ。両親と話していると、エイジが出てきた。何やら嬉しそうな表情をしている。すると「この学校へ行きたい」と全寮制の私立高校の資料を差し出してきた。「私立で全寮制なんて、そんな金ないぞ」。
全寮制の私立なんて無理に決まっているのに、エイジは大丈夫だというのだ。
エイジの進学費用はユキエと再婚相手が出してくれるというのだ。それだけじゃない、エイジはユキエの再婚相手とすでに会っていて、良好な関係を築いているのだ。さらにユキエと再婚相手との間に赤ちゃんも生まれている。エイジはもう俺のことを頼ってこない。引き離した母親ともまた関係が戻っている。何もかもが気に食わない。ユキエの今の状況を泣いて喜ぶ両親にも、俺は不快な気持ちになった。
母さんもユキエの味方だった。一緒に暮らしていたけれど、そんなことにも気が付かなかった。
両親がこの家を売る? エイジが遠く離れた高校へ行く? そして元妻が新しい赤ん坊を産んだ? どうして俺だけが何も変わっていないのか……どうして俺だけが取り残されているのか……。エイジはユキエと再婚相手の元へ、両親は家を出ていく、そして元妻は再婚して新しい家族もいる。みんな俺の元から離れていく。事態の急変に俺はついていくことができなかった。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子