<実家に甘え放題!出戻り娘>妹の励まし「愛おしい子どものためなら」【第8話まんが:長女の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。私はサヤカ、元夫(ソウタ)とは性格の不一致で離婚。その後、子ども2人(2才のアカリと0才のヒカル)を連れ実家に戻ってきました。母や妹(リコ)の助けを借り、婚活しながら気楽に暮らしていましたが……。ある日、母から「あなたが出ていかないならこの家を売る」と告げられます。リコからは新しいパパを探すために婚活する私の行動に「子どもたちに父親が必要なんじゃなくて、お姉ちゃんが旦那さん必要としているだけでしょ?」と疑問を投げかけられました。
え? 私はおかしなことを言っているのでしょうか。なぜ、結婚したら自分の価値観や生活スタイルを変えなきゃいけないのか……いまだに納得ができません。
「“人に迷惑をかけない”が前提なんだよ。周りに迷惑かけている時点で、自分の楽ばっかり選んじゃダメだよ」その言葉を聞いたとき、ハッとしました。子どもたち、元夫や母の顔が浮かびます。私が楽しい方、楽な方を選んで生きてきたぶん、その裏で誰かが苦しい思いをしていたのかもしれない。これまで想像もしなかったことです。
私がなにも言えず黙り込んでいると、ひとりで子育てするのは大変とわかっていながら2人目を産んだことに対して質問が。
そう。子育ては苦労の連続でした。ぐっすり寝られないし、ゆっくりごはんも食べられない。友達と遊ぶ約束していた日に限って熱をだしたりする。そして、ひとりで出かけようとすると「お前はママなんだから、ちゃんと子どもを見なきゃダメだろ」って言われ元夫とケンカするときがしょっちゅうあった。だから、友達からの電話はものすごくうれしくて長電話になっちゃってたんだ。それでも、2人目を産んだ理由……それは――。
「それは……やっぱり……子どもが大切で。こんなに愛おしい存在がいるんだなって、そう思ったから」この気持ちに嘘はありません。アカリとヒカルは私の宝物。
「自分のためじゃなくて、アカリとヒカルのためだったらお姉ちゃんならできるよ」というリコの言葉は私の心に沁み、背中を押してくれました。まだまだダメな私ですが、母の想いとリコの言葉をしっかりと受け取って、自立に向けて、まずはできることからはじめてみようと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子