<頑張るのをバカにされ>【後編】部活で頑張る子どもが、友達と喧嘩した。その親の言い分も変で……?
前回からの続き。夏休み期間、部活に塾にと頑張るお子さんに向かって「必死じゃん。そんなの夏休みじゃないじゃん」とからかってきた友人と喧嘩になってしまった、という投稿を寄せてくれたママがいました。投稿者のお子さんが思わず掴みかかろうとしたところを友人たちに止められ、先生が仲裁に入って事なきを得たようなのですが……。じつはこれには後日談がありました。
相手の親御さんの言い分にモヤモヤ……
『相手の親から電話がかかってきて「試合に出られず悔しい気持ちもあって嫉妬から言ってしまったんだと思う。ずっと試合に出られず練習も外されてて、意地悪を言いたくなる気持ちも汲んでほしい」と言われて……。何だかモヤモヤする』
つまり「うちの子が意地悪を言った気持ちも分かってくれ」ということですね……。さらに「チームメイトの親には言いふらさないでほしい」と口止めまでされたのだとか。投稿者さんのモヤモヤは止まりません。
この後日談を読んだママたちからは、相手の親御さんの態度に怒りの声が届きます。
『汲んで欲しいって言われたら「それはそちらの事情でしょう?」って言うわ。それは違うよね』
『自分の子どもの非礼を詫びるどころか、わが子の気持ちを汲んで欲しいなんて、そんな事、普通は口が裂けても言えないよね』
相手の子が悔しい思いをしたり、やりきれない気持ちを持っていたというところまでは分かります。しかしそれが「頑張っている人への暴言」となっていい理由にはなりません。現状に不満があるのであれば、そこへ相手を引きずり下ろすのではなく、自分が這い上がっていく努力をするべきでしょう。「学校」とはそれを学ぶ場所でもあるはずです。親御さんも、わが子の状況にばかり目を向けるのではなく、もう少し客観的にものごとをみられるようになる必要がありそうです。
お互いの夏休みを認め合える子どもたちに
『頑張ることをダサイという感覚って何時代? 成長の過程で必死になったり真面目に取り組むってすごく大事だよ』
努力をした事実は目に見えにくく、すぐに実を結ぶものでもありません。何を「頑張るか」は人それぞれ違います。そこに正解はなく、自分の決めた道を進むしかないのです。投稿者のお子さんが自身の夏休みをかけて全力で取り組んだことは、必ずお子さんの力になり、いつか結果として花が咲く日がくるでしょう。今はそれを信じて、投稿者さんはお子さんを見守り続けるしかできないのではないでしょうか。
『部活に必死になるのも、遊びまくるのも、どっちも「夏休み」だよね』
『夏休みって考え方によっては「今しか過ごせない時間」だよね』
長い夏休み、過ごし方もそれぞれです。何かに一生懸命になるのも正解、思う存分に楽しむのも正解のはずです。自分で決めて、自分で選ぶ「今しかできない過ごし方」は、本来は誰かをバカにするためのものではなく、自分自身を満足させるものです。
子どもたちが、お互いの夏休みの過ごし方を知って「いろいろな過ごし方があるんだな」と認め合えるような社会になれたらいいなと感じた投稿でした。
文・渡辺多絵 編集・すずらん イラスト・わたなべこ
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- それ、夏休み違うじゃん!必死じゃん(笑)とかいう子