<大学生の娘がデキ婚!?>妊娠、喜びたかった……でも受け入れられない「母の葛藤」【第6話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私はシズカ。元夫と離婚して必死で娘のアンナを育ててきました。ある日アンナから4才年上の彼氏(ソウタくん)の子どもを妊娠したので大学を休学したいと告げられます。2人が付き合い始めたとき「卒業までは学業優先。間違っても在学中に妊娠、結婚なんてことにならないように」と、あんなに念を押したのに……! 裏切られた気持ちでいっぱいになってしまった私は、怒りのあまりに「今までの学費をすべて返して」「残りは彼氏に払ってもらいなさい」と言ってしまいました。傷ついたアンナは家を出ていってしまったのです。私はアンナをどう受け止めればいいのか分からなくなっていたのでした。
「勝手にすればいい」そういう気持ちはありました。けれど実際に目の前で困っている娘を見て、放っておけるかと言われれば自信もないのです。私はこれまで、ずっとアンナと2人で暮らしてきました。私はアンナに支えられ、アンナは私を支えてきました。その関係がこれからも続くだけ……そう思えばいいのかもしれません。
私はアンナの笑顔を守りたくて、これまで頑張ってきたのです。母親として、アンナをずっと守ってきました。
そう自分に言いきかせます。だって、アンナは私の大切な娘です。子どもを産む以上、大変な想いをするであろう娘をただ黙って見ていることもできないでしょう。絶対に手を貸してしまう……そんな気がしました。
私がアンナの母親であることはこれからも変わりはないけれど、「母親」としてサポートしなくてはいけない「義務感」はいつまで背負えばいいのでしょうか。私は再び考え込んでしまいました。
すると、私のスマホにソウタくんから連絡が入ったのです。私は感情的にならないように深呼吸してから電話に出ました。「もしもし……」
子どもが困っていれば、「母親」として助けてあげたい気持ちは確かにあります。けれど「母親」として子どもの期待に応えなくてはいけない期間は、一体いつまでなのでしょうか……? 時間が経つにつれて冷静さを取り戻した私は、「直接会って話したい」というソウタくんの言葉に応じることにしました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子