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「楽しんで」という応援フレーズが苦手なのは、私だけですか?就職や受験を楽しむなんて論外なのに

017_ママ(単体)_ マメ美
就職面接や重要な仕事、試験や試合など、人にはここぞというときの大一番があるでしょう。ママスタコミュニティにはこんなトピックが登場しました。

『受験や試合などの大事な場面での「楽しんでね」という声かけが苦手です。緊張してしまう人にとって、「楽しむ」なんて論外で、平常心でいることが精いっぱいの人も多いはずなのに……』

もしも失敗した場合に大ダメージを受けるはずの真剣勝負で「楽しめるわけがない!」と内心憤慨している様子の投稿者さん。応援フレーズとして使われる機会がある「楽しんで」という言葉。ママたちの関心度は高いようで、数多くの意見が届きました。

「素直に受け取ればヨシ!」のタイプ

『万人が同じ感覚を持っているわけではないもんね。「無理です、緊張します」って正直に返してもいいんだし、固く考える必要ないよ』

『学生時代、私が苦手なマラソンを猛練習していることを知ってた先生に「できるところまでやろう。あとは楽しんで」と言われて気が楽になったよ。自分の努力を知る人に言われたら、響く言葉ではあると思うけどな』

トピックを受け「結局何を言っても後ろ向きにとらえるのでは?」といった辛口な声や「考えすぎ」だとなだめる声だったり、投稿者さんの感覚に共感しがたいという意見がありました。シンプルに相手の健闘を祈っているであろう「楽しんで」の言葉がけ。投稿者さんのように、重くネガティブに受け取られるのは心外だと感じたママは少なくないようです。

「楽しんで」に抵抗感を覚えるタイプ

『たしかに「楽しんで」と言われて「楽しめるわけがない!」と思う自分がいる』

『受験とか、本来なら楽しくないものに挑む人に対して「楽しんで」と応援する、その無責任な感じが嫌なんだよね』

一方で「楽しんで」に反発したくなる気持ちに、思い当たる節のあるママも。人生が左右されるかもしれない機会だったり、積み重ねてきた努力を発揮しなければならない場だったりするからこそ、緊張や不安がつきまとうことは多いのではないでしょうか? そんな重荷を感じている本人からすると「楽しんで」はお気楽すぎるように響くことがあるのかもしれません。

さらにちょっと説得力のあるエピソードも寄せられて……。

『うちの子も「楽しんで」は嫌だって。そう言うなら「自分でやってみて」と思うらしい。「ケガに気をつけてね」とか普段通りがいいみたい』

『精神的に落ちているときに、家族に「楽しんで」と言われてカチンときたという話を聞いたことがある。余裕がないときは、励ましもシンドイことがあるね』

『ちょっと話が違うけど、地区の夏祭りの打ち合わせ資料に「大人も子どもも楽しむ!」とあって……うちは親子で内気でポツンだったから、楽しめるわけがないと思ってモヤっとしたな』

精神的に追い詰められているときだったり、物事を前向きにとらえるのが苦手な性格だったりすると、応援のはずの「楽しんで」が逆効果になることもあるようです。

「頑張って」が重い人には「楽しんで」?

『「楽しんで」は「頑張って」と言われたくない人への気遣いの言葉じゃないかな』

『受験前の子どもが「頑張るのは当たり前。だから、頑張りや! なんて言わんといて」と……。当日は「楽しんでおいで」と送り出すと、「楽しんでくるわ」って言ってたよ』

『「楽しんで」は、その場を客観的に見て楽しむっていう意味だと私は思うな。「一歩下がって眺めつつ、全力を尽くす」っていう感じ』

「頑張って」だと、相手はプレッシャーを感じたり「すでに十分頑張っている」と不服な思いに駆られたりするかもしれない。そんな懸念から「楽しんで」を応援フレーズに選ぶ人もいました。たとえば「映画鑑賞を楽しむ」というときの「楽しむ」とは、まったく異なる意味を持つはずの真剣勝負の「楽しむ」。大一番で完全に心が緊張や不安に支配されてしまうと、おそらく後悔は大きいものとなるでしょう。自分を俯瞰する目を持ちながらベストを尽くすことが「楽しむ」だとの意見には、目からウロコですね! 投稿者さんも少し救われた気持ちになったようで、この意味合いであれば緊張もほぐれそうだとコメントを残していました。「楽しんで」には思いやりが込められているようですね。

言葉尻ではなく相手の「応援したい」気持ちそのものを受けとる

何かに挑む相手への応援は難しい部分があると痛感させられますが、投稿者さんにはこんなアドバイスが届けられて……。

『いろいろな性格の人がいて当然だから、投稿者さんみたいな人がいても仕方ないと思う。でも「応援したい」という相手の気持ちは汲んであげて。自分のためにもなると思うよ!』

大事なことほど上手に言い表せなかったりして、言葉の限界を感じることがあるのではないでしょうか。相手が自分に対して思ってくれているであろう「応援したい」という気持ちそのものに耳を傾けてみると、心がほぐれてくるかもしれませんね。

相手の心に届く応援の秘訣は、性格の見極め

最後はママたちが寄せたエールをおくる場合のポイントや、実際に口にしている応援フレーズを覗いてみましょう。

『人を応援するのって難しいけど、根がポジティブかネガティブかで意見が割れそうだね。私は普段の会話から、どっちのタイプかを分析して言葉を選んでる』

『「楽しんで」だと緊張感がなくなるわが子には、「集中すればできるよ」って応援してる』

『うちは「リラックスしてね」とか「いつも通りでね」かな』

『私は受験に向かう子どもに「行ってらっしゃい」と普段の言葉で送り出したよ』

それぞれのママに、わが子を見つめながら探ってきた応援フレーズがあるようです。相手を見てきているからこそ、ベストな応援フレーズが選べるのかもしれませんね。今回のトピックがわが子をはじめ、頑張る人に声援をおくりたいと思ったときのご参考になれば幸いです。

文・みちはら宵子 編集・きなこ イラスト・マメ美

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
楽しんで!っていう応援が苦手