<高1息子が不登校に……?>安堵!もう登校したフリしなくていいんだ【第5話まんが:息子の気持ち】
前回からの続き。僕はタクト。この春から高校に進学しました。残念ながら目指した高校には進学できませんでしたが、新しい環境で努力しようと思っていました。しかし、ある日突然学校に行けなくなってしまいます。家族にも心配をかけてしまっている自覚はあるのですが、どうしても学校に足を運ぶことができないのです。父さんに叱られてからは、なんとか頑張って駅までは行ったのですが……。
僕は勉強があまりできません。母さんは「あなたはやればできる子」といつも僕を励ましてくれましたが、「僕はやってもできない子なのでは?」と自分自身では考えていました。父さんは中学受験に成功し、そこから「すごい」とみんなから言われるような大学に進学しました。だからと言って僕に勉強をするよう、父さんが無理強いをしたことはありません。成績が悪くても怒られることはなく、好きなことをすればいいと両親からは言われていました。僕は恵まれた環境の中にいたのです。
勉強は得意ではなかったけど、少しでも両親が喜んでくれそうな高校に入りたかった。比較的得意だった理系に特化したコースがある高校を選んで目指すことに。そのことを告げたときに両親の嬉しそうな顔が忘れられない。塾に通い僕なりに一生懸命勉強した。だけど受験間近の12月になって先生から志望校を変えるように勧められたんだ。僕のためを思って言ってくれたのかもしれないけど、先生の口から出た「無謀」の一言が胸に強く響いた。
希望していた高校よりランクは落ちるけれど、僕はなんとか高校入学を果たした。両親は「この学校もいい学校だと思う。ご縁のあった場所で頑張れ」と僕を応援してくれた。一緒に入学した同級生たちは高校生活をスタートさせて、とても楽しそうに見えた。僕もみんなのように学校生活に早く馴染みたい、希望していた高校のことは忘れて新しい環境で頑張りたいと思ってた。だけど……気分がどうして晴れない。
学校に行けなくなってしまった僕は、ある日、学校とは反対方向の電車に乗りました。向かったのは、第一志望だった高校。今更こんなことをしても意味がないことはわかっています。だけど……。
ただただ校舎を見上げていると、後をつけてきたのか母さんが僕に声を掛けてきました。おどろくと同時に、もう家族に内緒で時間を潰していることを隠さなくてもいいという安堵の気持ちにもなりました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・ちーめい 作画・まゆか! 編集・横内みか