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<実親の介護>【前編】必要になったらする覚悟はありますか?実際に介護した人たちの体験談

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いつかはやってくるであろう親の介護。決して無視することはできない問題ですよね。ひょっとしたら今まさに親の介護をしているという方もいるのではないでしょうか。今回の投稿者さんも、親の介護についてママスタコミュニティのママたちに聞きたいことがあったようですよ。

『親の介護する気ある? ない? 私はしてあげたい気持ちとしたくない気持ちと距離の問題があって、結局ほとんどしてあげられなかった』

投稿者さんは親の介護をしたいと思っているか否かを、質問しました。投稿者さん自身も、親の介護をするにあたって葛藤があったようですね。また実家から距離が離れていることもあり、手厚い介護はしてあげられなかったと感じています。この質問にママスタコミュニティのママたちはどう答えたのでしょうか。

もちろん介護してあげたい

『するよ。大好きだから』

『自分が母子家庭で親にものすごくお世話になっているから、精一杯恩返ししたい』

『本人はホームに入る気満々だけど、私一人娘だしいろいろ尽くしてくれたから世話はしたいと思ってる』

「ぜひ介護をしたい!」と即答したママたち。シングルマザーで育ててもらったから、介護が必要になったら今度は自分が支えてあげたい、と強い思いを語る声もありました。両親を大好きだと思うのは、それだけ大切にされてきたという実感があるからなのかもしれませんね。

親の介護、していました

実際に親の介護をしていたというママたちも、コメントをしてくれました。

『うちは当時60代だった親を介護して看取ったよ。24時間体制が必要できょうだいで協力して、オムツ交換、数時間ごとに座薬、痰吸引も。最期まで一緒にいられて幸せだったよ。少しは親孝行できた気がする』

こちらのママは、24時間体制での介護が必要だった親を、きょうだいで協力し自宅で最期まで介護したという経験を語ってくれました。オムツ交換のほかに、座薬や痰吸引など。決して簡単な作業ではなかったでしょう。それでも最期まで側にいられて幸せだと思えたことに深い愛情を感じますね。

『両親は「ありがとう」を言う人だったから介護できたと思う。でも「なんで〇〇してくれないの?」と文句をいわれると、ストレスがたまって続けられなくなってくる』

『認知症になった母の世話を通いで一年したけど限界だったわ。私の家族全員が病んだし素人の私たちには無理だった。最後は終身型要介護施設に入れた』

介護をする側も人間ですし、相手の言動で気持ちが左右されてしまうこともあるでしょう。なにかをしてあげたときに「ありがとう」と言ってもらえると、気持ちも穏やかでいられるのかもしれませんね。一方で、意思の疎通が難しくなってしまったり、暴言などがあったりすると、介護をするのも辛くなってしまうものでしょう。親子といえど、気遣いは大切ですよね。

してあげたくても現実は難しいよね

『できることはするけど、したくないことはしないかな。とくに下の世話は、身内といえどもつらいよね』

『する気はもちろんあるけど、私は車を運転できないし、きょうだいの中で私が一番実家から遠い所に住んでるしで、あまり戦力にならない気がする』

『あるけど私一人でやろうとは思ってない。一人で抱え込んでもできない現実を知ってるから』

親の介護をしたいとは思っていても、現実的に考えて厳しいとの意見もありました。介護と聞いてまず、下の世話を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。いくら親でも、排泄物の処理をするのは抵抗を感じることもあるかもしれませんね。また車の運転ができないことや、距離の問題で介護をするのは難しいという人も。もしもきょうだいがいて介護を担ってくれるのであれば、介護費用を渡すなどの協力はできるかもしれませんね。一人ですべてを請け負うのではなく、きょうだいで協力しあったり、福祉サービスを利用したりを考えている人も少なくないのではないでしょうか。

使える制度はどんどん利用していこう

『実家が近いし、妹は介護系事務してるから制度に詳しいので使えるものは使って介護するよ』

『介護って1人でするものじゃなくて、いろんな公的サービスも利用しつつ、家族でするものだと思ってる』

『仕事があるから、在宅介護して離職とかはないかな。ケアマネージャーさんと相談しながら、いろいろなサービスを組み合わせて対応するつもりでいる』

こちらのママたちは介護をするにしても、自身の生活スタイルを崩してまで世話をしようとは思っていないようです。使えるものを余すことなく使うことで自分も楽になりますし、介護をされる側も必要なサービスを受けることができるのは、助かるのではないでしょうか。とはいえ、要介護の状況によって受けられるサービスも変わるので、しっかりと調べておく必要はありますね。

「親の介護をするつもりはある?」という投稿者さんの問いに、投稿内からはさまざまな意見が集まりました。子どもとして親の介護は自分がしっかりとやり遂げたいと考える人や、自分一人ですべて背負うのではなく、きょうだい間での分担や介護サービスをうまく活用したいと考える人など、描くプランもさまざまでしょう。正解がないものだからこそ、介護する本人もされる側もなるべくストレスがかからない方法につながれると良いですね。

※利用できる公的介護サービスについては、厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索」にて、公表されています。
公表されている介護サービスについて 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」|厚生労働省

後編へ続く。

文・みやび 編集・横内みか イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
実親の介護が必要になったら