園や学校への連絡するのはどんなとき?相談したいけれどできないその理由は……<ママのリアル調査>
小さい頃は、行動も心の動きも手に取るようにわかっていたはずのわが子。けれど、お子さんが園や学校に通うようになると、ママの知らない子どもの世界がつくられることもあるでしょう。園や学校にいる時間の子どもの様子はわかりません。家での子どもの様子に不安を覚えたとき、皆さんは先生に連絡や相談をもちかけていますか?
今回、ママスタセレクトでは「子どものことで不安や要望があるとき、先生に伝えていますか?」というアンケートを実施しました。選択肢には「ささいなことでも連絡する」「どうしてものときだけ連絡する」「言いたいけれど言えない」「その他」を設定。2,300人を超えるママたちから回答が寄せられました。
「どうしてものときだけ」その理由は?
圧倒的多数のママたちは「どうしてものときだけ連絡する」と答えました。1,441人、61.8%のママたちです。そんなママたちが考える「どうしても」のときにはどういう理由があるのでしょうか。
『子どもがいじめを受けたときに相談しました』
『幼稚園に行きたがらない理由が「お友達に叩かれる」だったので様子を聞いた』
『友達にぶたれた、何度もキツイ言い方される、などのときは相談した』
その多くは子どもの「友達関係」にあるようです。子ども同士では解決できない、いじめに発展しそうだと感じ取ったママたちは、即座に先生に報告と相談をしているようです。「相手の親に直接言いにくいことは、先生を挟むことで穏便に解決できる。親の直接対決は最終手段」という声もありました。
ささいなことでも連絡する人は
一方で、「ささいなことでも連絡する」と答えたのは全体の23.8%のママたちです。
『子どもが「先生に伝えてほしい」と言ったとき』
『入学したばかりで、わからないことや質問は連絡帳に書いています。しつこくない程度に』
『登園渋りのときや自宅での様子に変化があったときは連絡している。バス通園で担任と話す機会が少ないため、些細なことでも連絡をして、行き違いのないように』
「言いたいけれど言えない」理由は……?
また1割程度、10.5%のママたちは「言いたいけれど言えない」と答えます。
『こんなこと聞くの? とか「面倒な親」と思われたらイヤなので聞けないです』
『相談することによって、先生との関係性が良くなるのか悪くなるのかがわからない』
相談したいけれどできない……、とためらうママたちの様子が目にみえるようですね。
一方でこのように考えるママもいます。
『うるさい親と思われようが、わが子が何の不安もなく通えるなら何でも言う! 相談する!』
保育士や教員側にも事情がありますから、相談をもちかける時間や手段には配慮が必要でしょう。けれど「わが子を守るためには!」という強い気もちもときには必要かもしれませんね。
先生に感謝の気持ちを伝える人も
その他を選んだママも3.9%いました。
『先生に褒められた話を聞いて「いいところを見つけてくれてありがとうございます」と感謝を伝えた』
筆者の友人の保育士も「保護者からお礼の手紙を受け取ると嬉しいから、わが子の担任の先生にも学期末にはお礼の一言を連絡帳に書いている」と言っていました。些細なこととはいえ、そんなやりとりによって親と保育士、教員との間に信頼関係がつくられていくこともありそうです。
また教員側の意見として「不満を爆発させるより、細かいことも伝えてほしい。行き違いや誤解があればすぐにわかるし、信頼関係を築ける」というコメントもありました。
いざというときには、ためらわず
今回のアンケートでは「どうしてものときだけ連絡する」と回答した人が大多数でした。その内容は子どもの「友達関係」がほとんどです。一方で「ささいなこと」を選択したママのなかにも、「友達関係が心配で……」といった理由で園や学校に連絡をするとのこと。つまり親自身がその問題を「おおごと」だと感じるか「ささいなこと」と感じるかの違いこそあれ、先生に伝えたい内容には大差ないのかもしれません。
「園や学校の先生たちは忙しすぎる。オーバーワークだ」と感じている保護者も少なくないのでしょう。それだけに先生に相談することを迷うママもいるのではないでしょうか。しかしわが子の性格や心の動きがわかるのは親だけです。必要なときには、ためらうことなく相談しても良いのではないでしょうか。またそのような相談に、教員側も気持ちよく応えられるような環境も必要かもしれませんね。
総回答数:2,331票
調査方法:インターネット
調査月:2023年5月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部 イラスト・Ponko