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<不登校のその後>いじめ・引きこもりのツライ記憶から解放されたい。立ち直ることは可能ですか?

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はるか昔のことなのに、いつまでたっても消すことのできない苦しくツライ記憶。誰しも1つや2つは胸の奥に抱えているのではないでしょうか。しかし、ときが経過したからこそ、そのような苦しくツライ過去と向き合いたいと考えることもあるのかもしれません。

今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、学生時代のツライ記憶を思い出してしまったママからの問いかけでした。

『今朝イヤな夢を見たせいか、学校へ行きたくなかった当時のことを思い出しました。学校でツライ目にあい続け、学校へ行きたくない・転校したいと親に訴えかけ続けましたが、許してはもらえませんでした。休むことも許されませんでした。最近、不登校になっても立ち直れると耳にしました。これって本当ですか? 本当なら私もあのとき、学校を休みたかった……』

過去の苦しくツライ記憶は、思い出さないようにそっと記憶の奥底に隠しておいているはずなのに、なにかのはずみで吹き出してしまうこともありますよね。投稿者さんは、イヤな夢を見たことがきっかけで、学生時代の苦しくツライ記憶が蘇ってしまったようです。

不登校から立ち直れるのか・否か

投稿者さんが投げかけた問いかけに、ママたちからはさまざまなコメントが寄せられました。不登校から立ち直れるのか否か、ママたちの声から何が見えてくるのでしょう。

不登校からでも立ち直れるという声

『うちの旦那は不登校だったけど、大学を出て就職し、今も普通に働いているよ』

『私は高校で不登校になり通信制の高校に編入。その後、猛勉強して医療の専門学校へ入り、国試に受かり就職。30代で通信制の大学に編入して卒業しました。メンタルは変わらず弱いけど、自分では立ち直っているつもり。今は旦那と子どももいます』

不登校と聞くと、立ち直ることの難しさにばかり気持ちがいってしまうかもしれません。しかし、確実に不登校から立ち直り、前を向いて歩いている人もたくさんいるのです。立ち直れたきっかけや、行動は千差万別。人の数だけ正解があるのかもしれません。

周りがどのような目で見ようと、自身が立ち直っていると思えばそれは立ち直ったことになるのでしょうね。

不登校からまだ立ち直れていないケース

『私の兄は高1でいじめにあい不登校に。退学後、通信制の高校へ。卒業後は10年引きこもりだった。ようやく決まった正社員の仕事は、倒産してしまい今また無職に。兄みたいに不登校になった原因がいじめだと、対人恐怖症になる上に自信も持てなくなる。だからツライ人生送る人のほうが多いのかもしれない』

『義兄はほぼ学校へは行かず中卒。20代半ばに社会復帰をし、結婚もできたからみんな安心した。しかし義兄の勝手な理由で離婚し、今もどこにいるのかわからない。ずっと逃げている気がするけど、逃げなきゃ保てない何かを生まれつき背負っているんだろうなと思う』

身近なところに不登校になった人がいたママたちからの声。不登校になっても、立ち直れる人もいればまだ立ち直れていない人もいる現実が垣間見えてきました。そこには、不登校になった理由も関係するのではないかという声も寄せられています。

『本人の特性や気質が原因で不登校になった場合、今後も環境によっては同じようにつまずくこともあるかもしれない。根本的な原因がなくなる訳ではないから』

ママたちの話す不登校から立ち直れたケースのなかにも、一定期間学校を休んだことで、次のステップへと踏み出せたというケースがいくつもありました。しかし一定期間学校を休んでも解決できないケースもあることから、不登校になってしまった原因によっては、克服し難い状態を継続してしまうこともあるのかもしれません。

そのような点からも、不登校になっても克服できる人もいれば克服できない人もいるという結論にいたってしまうのでしょう。

過去にとらわれないで……

『投稿者さんがツライ思いをしながらも、頑張って卒業した努力はムダではないはず。学校を卒業した、いじめを乗り越えたという成功体験も人生において意味があるのではないかな』

『私も学校へ行くことがイヤだし、当時のことを思い出すとツライ。でも頑張って忘れるか、笑い話にするしかないんだろうなと思う』

不登校から立ち直れるか否かについて、ママたちに問いかけた投稿者さん。ママたちからは過去の苦しさやツラさにとらわれている投稿者さんを気づかうコメントがいくつもよせられていました。苦しくツラかった日々の記憶は、突然フラッシュバックするかのように、頭のなかをいっぱいにしてしまうんですよね。筆者も学校にはいい思い出がほとんどないので、少なからず投稿者さんの苦しみが理解できるような気がします。しかし、過去にとらわれていても何も解決しないんですよね。

もちろん、苦しくツラかった日々をなかったコトにする必要はありません。いいことも悪いこともすべて含めて自分自身なのですから。それでもツライのであれば、ママスタコミュニティのような吐き出せる場所でどんどん吐き出しながら、昇華していけば少しは気持ちが救われるのではないでしょうか。もしかすると、ママたちはそのようなことを投稿者さんに伝えたかったのかもしれませんね。

またイヤな記憶に支配されそうになったとき、ムリは禁物です。好きなことをする、おいしいものを食べる、ひたすら寝るなどして、リフレッシュできる方法を探してみてください。それでもダメなら、誰かに聞いてもらうといいですよ。そのようにしながら少しずつイヤな記憶を薄めていきませんか?

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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