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いいとこどりの「外面イクメン」、いつまで生き延びる?

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先日、休日に旦那が公園で娘を遊ばせていたら、ママ友とその子どもに会ったので挨拶をしたそうです。後日、そのママ友が「いいわね、ちゃんとご主人も子どもの交友関係を把握していて。うちだったら、全然知らないと思うわ」と愚痴ってきました。
あれ、でもこのママ友の旦那さん、休日にお出かけしているのに出会うと、いつもちゃんと子供を抱っこしていたような…そうママ友に聞いてみると、予想外の答えが返ってきました。

人目につくところだけ頑張る「外面イクメン」とは?

なんとこの旦那さん、外出時とか祖父母の前とか、友達が家に遊びに来たときだけ、「育児やってます」風に子供に関わっているのだとか。「俺が何もやってないと思われたくないから、外に出るときは抱っこするわ」と言って、抱っこをしたり、自分の親の前だと普段はやらないオムツ替えを率先してやるそう。なんとも衝撃的でした。ママ友はなかば呆れ気味に教えてくれましたが、意外とこういう人は多いのだとか。実際、この話を私の母にしたところ、「お父さんもそうだったわよ。田舎に帰省すると、いつもやらないくせに料理し始めちゃってさ」と私の知らない父の愚痴が出てくる出てくる…。まさか、実の父まで外面イクメンだったとは、驚きです。

やってくれるだけマシ?

でも、考え方を変えれば、「人目につくところだけでも、やってくれるならいい」とも言えますよね。私もそう思ってママ友に「そうやって、やっているうちに本当の楽しさや意義に気付いたりするんじゃない?」なんて言ってみました。ところがママ友は「そんな訳ないわよ。旦那が育児に関わるのは、私や子供のためじゃなくて、自分が良く見られたいだけなんだから。そこで新しい発見とかある訳ない」と一刀両断。むしろ、どこまで自分勝手なんだか…と腹が立って仕方ないそうです。特に義実家に行ったときに「俺、けっこうやってるし」とか普段やらない離乳食をあげながら言われると、義母が「息子はいい旦那だわ、○○ちゃん幸せね」なんて調子に乗り始めるので、猛烈にむかつくとのこと。…うん、それは腹立ちますね。

イクメンの幻想にしがみつく男性たち

ここ数年でぐっと認知度を増したイクメンという言葉。でも、育児に本当に主体的に関わるパパたちからは不評なようです。「育児に関わる男性はイクメンではなく、パパそのものである」という言葉が注目を集めたように、本来はやって当たり前。イクメンがあるなら、普段から育児に関わっているママたちはイクウーマン?…なんて言いませんもんね。ましてや「やって当たり前」で褒められたりもしません。
ところが、今まで育児に関わってこなかった男性たちは最近のイクメン礼賛風潮によって「いよいよ、やばい。うちの奥さんが周囲のパパたちと自分を比べ始めた…」となって、急いで育児に関わろうとし始めました。ここまでは良い影響です。でもそれは、公園で遊ぶ(実際は見ているだけ)とか、一緒にお風呂に入る(でもお風呂の準備や拭いてあげるのはママ)とか、育児の「いいとこどり」をしているだけ。これでは、ママが余計にイライラするのも無理ありませんよね。

ついに怒られた外面イクメン

実は先日も、職場で新米パパが「俺、けっこう育児やってますよ」と子育てが終わった50代の大先輩ママに自慢気に話しかけていました。ところが、さすが大先輩ママ社員です。「あんたね、風呂に入れたぐらいで『育児した』なんて言ってるんじゃないわよ。せいぜい子供の病気を一人で看病したとか、奥さんがいなくても寝かしつけまでできるとか、そのぐらいになってから『育児やってる』って言いなさい」とお説教されていました。
私は心の中で(いいぞ、やれやれ~)なんて思っていましたが、同時にきっとこれが10年前だったら、こんな風に説教されることもなかったんじゃないかな、と思ったのです。

イクメンの時代は終わるか?

そろそろ育児の「いいとこどり」だけでイクメンを語れる時代は終わろうとしているのではないでしょうか。私が知っている本当に育児に関わっているパパたちは「イクメン」という言葉がなくなれば良いのに、とさえ言っています。もちろん「イクメン」という言葉が果たした「育児に関わるパパは素晴らしい」というイメージ変化は大きな成果だったと思います。そのおかげで少なくとも、いいところだけは関わろうという「外面イクメン」のパパは確実に増えました。
でもこれからは、騙されないぞ、という女性も増えました。「いいとこどり」だけでは、前述の新米パパのように評価されない時代になっていくでしょう。そして外からの評価にめっぽう弱い外面イクメンたち。「あれ?なんか今のままでは評価されないのか?…」と、もしかしたら次のステップへ進んでくれるかもしれませんね。いや、ぜひそうあって欲しいものです。

文・犬山柴子

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