地域の「子ども会」に入っていますか?地域によっては入会必須!?<ママのリアル調査>
子ども会は、子どもたちの自主的な体験活動を通じて地域の人々の生涯学習、地域づくりに貢献している自治組織です。今回ママスタセレクトでは、そんな「地域の子ども会に入会していますか?」というアンケートを実施しました。「子ども会に入っている」「子ども会に入っていない」「子ども会自体がない」「その他」の4つの選択肢を設定したところ、3,000人を超えるママたちの回答から子ども会の実態がみえてきました。
「子ども会」自体、存在しない地域が3割強
「子ども会が存在しない」と回答したママは958人。全体の30.5%と、もっとも多い回答数です。
『子どもの人数が減って廃止されたらしい』
『コロナ禍で活動がなくなって、そのまま子ども会もなくなった』
『周りが親世代ばかりで子どもがあまりいない』
子ども会の主役は言うまでもなく子どもたち。子どもの減少によって廃止を余儀なくされる地域もあるようです。
『3年で4回引っ越しましたが、すべての地域で子ども会はありませんでした』
『子ども会にあたるものがない気がする。あったらいいのにと思っています』
子ども会に入っている人は……
入っていると答えたママは899人、全体の28.7%です。けれどその理由は「積極的に入っている」と「仕方なく入っている」の両極端に分かれるようです。
『町内の子どもたちと遊ぶ機会になるので、活用しています。子どもも楽しんで行っています』
『私も小学生のころ入っていたし、子どもにとっても近所の同年代の子と関われる唯一の集まりだと思うから』
『子どもが「球技大会に出たいから入りたい」と言ったから』
積極的に入会し、活動を継続している家庭は「入れたい」と願う親の意志だけでなく、お子さん自身も楽しんでいる様子がうかがえます。
一方では「仕方なく入っている」と考えるママたちも多く存在しているようです。
『自動的に入会させられました。ほぼ強制です』
『小学校に入学したら子ども会に入るのが当たり前だった』
『子ども会と小学校が連携している。入る、入らないの選択肢はない』
入会の意志は関係なく、半ば強制的に入れられたと考えているママたちも……。なかでも、多く寄せられた声がこちらです。
『小学校入学と同時に入る。入らないと登校班に所属できない』
『子ども会で登校班が決められるから、小学校に行くには入らないといけない』
集団登校を推奨している地域では、通学班を決める役割を「子ども会」が担っているようです。「子ども会に入ってないと通学班に入れてもらえない」「子どもの学校生活や登下校に関わるから、入らないといけない」とのコメントも続きました。そうなると“入らざるをえない”という結論にいたるのでしょうね。
子ども会に入っていない人も……
なかには「子ども会はあるけれど入っていない」と答えたママもいます。全体の26.5%、830人のママたちです。
『会費に比べてメリットを感じない』
『子どもが興味をもたなかったし、メリットを感じないので』
子ども会の活動は、季節にあわせたお楽しみイベントだけでなく、防災教育や自然観察といった学習活動、公園清掃や廃品回収などの社会的活動など多岐にわたります。土日や祝日に活動日が重なることも少なくありません。
『仕事が休みの日にも行事やら廃品回収やらに参加したくないから』
という本音も聞かれました。
また以前は入会していたけれど、退会したという人もいます。
『イベントに行かなくなって年会費の無駄だと感じたし、役員も大変なので退会した』
「入っていたけどコロナ禍で活動がなくなったので辞めた」という声もありました。子どもの年齢があがるにつれて習いごとが増えるなど、子ども自身も多忙になるという背景もあるのかもしれません。
「子ども会」を知らない人も多数
その他を選んだ447人、14.3%のママたちの主な理由は「子ども会」自体を知らないことにあるようです。
『子ども会というものを初めて知りました!』
『子ども会? あるかどうかも分かりません』
「子ども会って何ですか?」という声もあがります。じつは筆者自身も子ども会に入っていた記憶がなく、現在小学生の息子のところにも案内がなかったので、「子ども会とは?」というところからのスタートでした。調べてみると、異年齢の子どもたちが交わる活動は、息子の友人関係を広げていくのに良さそうだな、と感じたのです。また地域に密着した活動は、隣近所のおとなも一緒になって子どもたちを育てていくきっかけになりそうだ、とも思えてきました。
今回のアンケート結果を見る限りでは、減少傾向にあるように思える「子ども会」の活動ですが、皆さんはどう考えますか。
総回答数:3,134票
調査方法:インターネット
調査月:2023年3月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部