＜頼られ男と相談女＞休日なのにダンナに連絡してくる部下の女。仕事の相談ならセーフなの？
ひと昔前までは、仕事とプライベートの線引きが曖昧（あいまい）な会社も少なくなかったように思います。しかし現代は違いますよね。仕事は仕事、プライベートはプライベートときっちり分けて考える人も増えてきました。
「休日に仕事の相談をしてくる人」という投稿が、ママスタコミュニティにありました。休日にまで仕事の話をされるなんて「勘弁して！」と言いたくなると思いきや、どうやら相談される側もまんざらでもない様子です。
LINEの内容は仕事のグチと慰め。「下心はない」って本当？
『休日でもダンナに仕事の相談をしてくる、部下の女。仕事の話ならセーフなの？ LINEのやり取りを見るとたしかに仕事の話なんだけど、何かを解決しようとしているわけじゃなく、女は自分の失敗を慰めてほしいだけ。自分に共感して、「相手が悪いね」と責めてほしいだけ。ダンナがそれにやさしい言葉を返している。モヤモヤする』
勤務中であれば問題はなさそうですが、わざわざ休日にまですることでしょうか？ やり取りが会社用のスマホではなく個人用というのも、投稿者さんがモヤモヤしている点でした。「会社用では言いにくい相談だから」ということらしいのですが……。
その内容は投稿者さんいわく「一応仕事のことではあるけれど、彼氏に送れと言いたくなるようなグチ、悲しんでいる私アピール」。「私がダメなんでしょうか？」「そんなことないよ。○○さんはよく頑張ってる」といったやり取りを続けているそうです。ちなみに投稿者さんは勝手にLINEを見たわけではなく、「下心はない」という証拠としてダンナさんが見せてくれたのだとか。
『職場ではしにくい話だから、時間外でしているんじゃないの？ 人間関係のトラブルを職場で話していたら、状況が悪くなるかもしれないし。休日にわざわざ外で会うとかなら問題だけど、LINE程度なら私は「大変だな」くらいにしか思わない』
投稿にはこのように寛容なコメントもありました。直接会ったり電話したりすることに比べれば、LINEでのやり取りはそう大きな手間ではないのかもしれません。ダンナさんは家族を目の前にしてやっているというので、特別な下心があるわけでもなさそうです。
しかし集まったコメントで圧倒的に多かったのは、「アウト！」の判定でした。
絵に描いたような典型的パターン。不倫一直線では？
この状況にある問題点は、ひとつではないようです。
『ダンナさん、ロックオンされちゃってるじゃん。そんなグチみたいな相談、普通は既婚の上司にLINEしないわ。常識に欠ける女』
『そのうち「相談があるので、今から会えませんか？」もしくはシクシク泣きながら「○○さんにひどいことを言われて。今から会えませんか？」となる。相談女はそうやって距離を詰めて、「あなたしか頼れないの！」と洗脳していくから』
当然ながら一番‟問題あり”なのは、部下の女性。「相談」はダンナさんに近づくための、ただの口実に思えます。コメント欄にも「テンプレそのままの‟相談女”」という声が複数ありました。まずは相談から入って距離を縮めていくパターンは、よくある恋愛マニュアルのなかでも大定番のひとつです。
そしてこの状況に疑問を抱いていないダンナさんも問題です。
『浮気男の典型だね。頼られて、マンザラでもない（心中はウキウキ）。「頼れるのはあなただけ」と言われてうれしくないわけがない。ちょっとした恋愛気分を味わっちゃってる』
『ダンナさん、頼られていると思ってふわふわしていそう。そのうち関係が発展しそうに思えるけど』
投稿者さんも「ダンナも頼られてうれしいみたい」と教えてくれたので、どうやらみなさんの予想は当たりです。「下心はないと言いつつ不倫に移行している人もいる」「自分はやましくない、相手が困っているからだと言いながら、妻にLINEを見せるのもよくある話」などの鋭いコメントが並びました。
休日に緊急性のない連絡はNGでは？このままでは最悪の事態も
問題点はまだまだあります。
『コンプライアンスはどうなっているの？ ハラスメントも含めて、そういうのは厳しくなってきているよね』
『うちは働き方改革の一環で、相手が休みの日は緊急時以外の連絡が禁止されているよ』
昔の体質がまだ根強く残っている職場もあるかもしれませんが、一般的に休日の私用連絡は推奨されていないのでは。投稿者さんは「仕事の話かどうか微妙」という認識のようですが、内容はかなりプライベート寄りに思えます。
『女性だからうんぬんではなく、緊急性のない相談ならやめてほしい』
緊急性のある相談の例としてコメントに挙がったのは、「休日出勤中にトラブルがあった場合の相談」「週末の退社後にミスに気づき、週明けに早急に対処しなくてはいけない場合」といったもの。「私が失敗しちゃったことになったけど、でも悪いのは相手だし。慰めて」などという相談に、緊急性はなさそうです。
『ダンナさんが、休日の連絡はやめるように指導しなきゃいけない立場なのでは』
ダンナさんはやさしいところにつけ込まれてしまったのかもしれませんが、このままではよくありませんね。
『あることないこと、会社で噂されそう。休日に連絡を取り合っていたら、誤解されても仕方ない』
仮にふたりの関係が発展しないとしても、よくない状況に陥る可能性は大いにありそうです。「他の社員に知られてさらに上司の耳に入ったら、ダンナさんも問題ありの社員とみなされる」「何かでその女に恨まれて『休日にも個人的なLINEが来て、辛かったです』なんて通報されたら、ダンナさん一発アウトだよ」といったコメントも。現時点でちょっと常識に欠けていそうな女性ですから、たしかにありえる話かも……。
投稿者さんが感じているモヤモヤは、正解です。不倫はもちろんですがそれ以上の望まない状況を引き起こさないためにも、すぐにやり取りをやめさせることをおすすめします。
文・鈴木麻子 編集・秋澄乃 イラスト・加藤みちか
【つぎ】の記事：＜喪服の貸し借りアリ？ナシ？＞貸したくない！それに態度も失礼すぎる【前編まんが：さりなの気持ち】