<なんと!>うちの学校、PTAがなくなりました!でも本当に大丈夫?この先起きそうなトラブルは
みなさんはPTAについてどんな印象をもっていますか? 「面倒くさいからやりたくない」「みんなで集まるのが好きだからぜひやりたい」とママによっていろいろなイメージがあるかと思います。そろそろ新年度を迎えようという今日この頃、ママスタコミュニティにこんな投稿がありました。
『今年度でPTA終了だって。これからはPTAと無縁だよー、嬉しい!』
素直に羨ましい!
これに対してママスタコミュニティは「おめでとう」「よかったね」「羨ましい」といった声で埋め尽くされました。PTAの活動に悩まされているママは想像以上に多いようです。
『「ずるい」とか嫉妬の意見が出るかと思ったけど、誰もが素直に羨ましいって言ってる。PTAって本当にみんなやりたくないんだなって実感する』
また、保護者の負担を減らすために動いてくれた人たちに感謝しよう、という声もたくさん見られました。
『多分何年かがかりで廃止に持ち込んだんでしょう。そうなるように動いて下さった、嫌われ役を買って下さった方々に感謝しましょう!』
『終了するように動いてくれたPTA会長さんに感謝しましょう。大変だったと思いますよ、本当に……考えるだけでも可哀想になる。いろんな所から突っつかれただろうから』
昔からの慣例を変えるというのは難しいものです。それを思い切って「保護者の負担を減らすため」と改革を断行してくれた勇気ある人がいらっしゃる……とても嬉しくありがたいことですよね。頑張ってくれた方々への感謝を忘れないようにしたいですね。
そもそもどうしてママたちはPTAを避けたがる?
これだけ歓喜の声が多く集まるのは、PTAに対してネガティブな印象をもっているママが多い証拠でしょう。そもそもどうしてそこまでマイナスイメージがついてしまったのでしょうか。
『仕事はめっちゃあるけど、ほとんどがムダな行事だよ。やりたい人だけやればいいのに、やりたくない人まで引き込んでやることじゃないわ、あんなの』
PTAに加入すると「子どもが就学中は必ず何かの役割を1回(場合によっては複数回)やらなくてはいけない」というケースが多いようです。「やりたい人がやる」というスタイルではなく「全員強制」という暗黙のルールがあるため、PTAはどうしても「ツラい」というイメージになっているようです。現在は共働きのママも多いですし、働いていなくても自宅に小さなお子さんがいたり、介護が必要な方がいたり……といろいろなケースが想定されます。ただでさえ毎日忙しいのに「このうえPTAも?」となるとどうしても負担に感じてしまいますよね。
『役員会で4ヶ月の赤ちゃんを抱いてるお母さんいたんだよ……。免除にならなかったのかと思う』
「たとえ赤ちゃんがいてもPTAは免除しない!」そんな厳しい学校もあるみたいです。授乳やおむつ替えが必要な赤ちゃんを連れてのPTA活動なんて、考えただけでもツラくて涙が出そうです……!
『子どもを産め、働け、PTAに参加しろ……こんなんじゃ、もっと子ども産みたいとか思わんよね』
『子育ての負担はどんどん減ってほしいね。もう1人産み育てたいと思えるようになるといいよね』
PTA活動が「子どもを産むこと」への心理的ハードルのひとつになっている、と感じているママもいらっしゃいました。保護者の負担を少しずつ減らしていって「子育てって大変じゃないよ、楽しいよ!」と言える世の中にしたいですよね。
本当に大丈夫?PTAがなくなったことで生じる懸念点
でも本当に無条件に喜んでいいのでしょうか。PTAがなくなったことで何か不都合なことが起こったりはしないのでしょうか。
『学校に保護者の目がはいらなくなる心配はあるよ。先生に文句をつけるモンスター親しか学校に行かなくなるかもしれないし。いらない行事をなくしたり仕事を簡素化したりは必要だけど、みんな1回くらいは学校に関わるって結構大事だと思う』
『私は教員なんだけど、PTAが完全になくなると非常識な保護者が野放しになるんだよね。運動会で「侵入禁止」と表示があるにもかかわらず、子ども見たさにズカズカ入ってくるの。そういう人たちをPTAがマナーを守るように呼びかけてくれるからすごく助かってた。ああいう親は教員からの注意には反発してくるんだけど、同じ保護者からの注意だと波風立てたくないのか聞くんだよね。保護者みんながマナーを守る学校ならいいんだけど、そんな学校なかなかないからね』
思わず「そうか~」と唸ってしまいそうなこの視点。保護者が学校に関わらなくなると、学校行事などで遭遇するちょっとしたモヤモヤに堂々と意見を言える保護者がいなくなってしまうのかもしれません。今後保護者の目が行き届かなくなることで子どもたちにとって、学校が過ごしにくい場所になっていったとしたら……? それはママとしても本意ではありませんよね。
こんなPTAなら大歓迎
負担が大きすぎても大変、かといって学校との関わりがゼロだとそれはそれで不安が……では、どのようなPTAだったらみんなが納得して関われるのでしょうか。
『ウチは感染症が流行してから、PTA自体はあるけど役員とかの制度をなくしてただ参加するだけになったよ。ここ数年まったく活動なかったけどなにも困りごともなかった』
『PTA主催の行事とか子どもたちの安全面とか、そういう活動は有志を募って継続。それ以外は廃止。全然問題ないみたい』
ここ数年にわたる感染症の流行によりPTAの活動がストップした学校も多かったようです。その結果「必要な活動だけ残してそれ以外はなくした」「活動量が減ってすごく楽になった」という声が多く寄せられました。たしかに「必要なものを厳選する」というスタイルであれば保護者の拘束時間も少なくて済みますし、親としても「子どものためにこれくらいはやろう」と納得しながら活動できそうですよね。
『うちのPTAは行事をバッサリなくした。ただ学校に保護者の目が入らないのはダメだからボランティアを立ち上げたよ。やりたい人が集まって自主活動してる。参加しているママが「やりたい人の集まりだからスムーズだし、ムダもないから楽しい」って言ってた』
「強制」はいやだけど「ボランティアならやってみたいと思える」という意見が目立ちました。やりたくない人をムリヤリ駆り出すのではなく、自主的にやりたい人を集める、というスタイルがいいみたいですね。積極的に参加したい人だけが集まっているので雰囲気もいいし、いろいろとスムーズに活動ができるようです。
『時代は変わるもんだね。保護者の負担になるものだからPTA のあり方を考えることは必要だよね』
『うちも感染症が出た年の4月からPTAがなくなったよ。有志でやりたい人がやってくれてる。本当これでいいよね』
感染症の流行はさまざまなライフスタイルの変化をもたらしました。PTAも例外ではなく、いろいろと保護者の負担軽減に向けて変化していっている学校が多いようです。できる範囲でムリなく、程よい距離感で学校に関われる……そんなPTAならママたちも嬉しいですよね。
それでもいまだに「うちのPTAは強制だよ! 仕事大量にあるよ!」という昔のままと変わらない体制に泣かされているママも多いかもしれません。しかし少子化などに伴う社会の変化もあり、今後PTAも時代の流れに合わせてどんどん変わっていくことが予想されます。みんなが笑顔で活動できる……そんなPTAがどんどん増えていってくれることを願っています。
文・大島さくら 編集・横内みか イラスト・イラスト・加藤みちか
【つぎ】の記事:<学校トラブルから親バトル!>靴が泥まみれ!?ウソでしょ、謝罪も弁償もナシなの?【第1話まんが】
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