<ギリギリの生活>妻がタバコ吸い始めた理由を知らない「興味ない?」【第6話まんが:旦那の気持ち】
前回からの続き。結婚するときに禁煙を約束したアスカが、ここ数年で再びタバコを吸うようになっていた。俺は「裏切られた」という気持ちが強く出てしまい、ついアスカに「幻滅だわ」なんて言葉を投げかけてしまった。でも悪いのはタバコを吸ったアスカの方。俺は悪くない! そう思っている。
木本からいろいろ聞かれて、たしかにアスカがタバコを吸っていることは「迷惑」になっていないことが分かった。だけれど、俺はどうしてもタバコを吸う人間を好きにはなれないのだ。
なんで吸い始めたのか? 俺だって聞きたかった。きちんと約束を守ってタバコを吸わずにいてくれたのに、なぜ急に約束を破るようなことを……。
木本が言った「きっかけ」。アスカにもきっかけがあったのだろうか。
タバコを吸い始めるのにはきっかけがある。そう言われても、俺にはアスカのきっかけがさっぱり分からなかった。
俺がアスカに興味ない? タバコを吸いだしたことにこんなに悩んでいるのに、なぜそんなふうに言われなければならないのだろうか。
東田さんが話し始めたのは、俺からは見えていなかったアスカの「本音」の部分だった。
俺の愚痴めいた本音は、はたから聞いていると恥ずかしいものだったのだろう。東田さんの厳しい口調に、俺は自分が青ざめていくのを感じた。
家事や育児をしてこなかった……。そう言われて俺はギクッとした。家事や育児をしてこなかった自覚はある。アスカを十分にサポートしてこず、何でも任せてきたは俺だ。
東田さんが木本や俺に言った「夫婦円満の秘訣」は、俺の耳にも痛いものがあった。
東田さんから言われてはじめて、俺はアスカの気持ちを知らないこと、長年子どものことや家のことを任せきりでアスカに寄り添ってこなかったことを痛感した。
東田さんの言葉は、どストレートに俺の心に突き刺さった。突き刺さりすぎて、けっこうなダメージだ。表情には出さないように努めたが、一方的にアスカを責めていた自分を恥ずかしく思っていた。帰ったら、アスカにしっかり謝ろう。そして「なぜ」タバコを吸いはじめたのかを聞こうと思っている。
【第7話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・Natsu