<大学選びで揉めて>「就職しやすい学部に誘導するのが親の務め」と母は言う。本当に?本人の希望は?
大学進学は本人の希望を最優先で考えたいですが、周りの人は違う意見を持っていることもあるでしょう。卒業後の就職など、その先を見てしまうのかもしれませんね。ママスタコミュニティのあるママも、子どもの進路について悩んでいるようです。
『子どもが大学は心理学部にいきたいと言います。それを私の親に話したら、「就職に不利じゃない? 違う学部を勧めるのも親の務めよ」と言われました。でも、通うのは子ども自身だし、せっかくいきたい学部があるのに……。皆さんのお子さんは、就職のために学部を選びましたか? それとも、本人がいきたいと言った学部ですか?』
大学に進学する目的をどう考えるかは、人それぞれ違ってくるでしょう。子ども本人は学びたいことがあってその学部を希望しますが、祖父母など周りの人は就職のことも考えてしまうようですね。確かに就職しやすいほうが良いのかもしれませんが、大学で学ぶのは本人です。他のママたちからも、希望する学部に進んだほうが良いという意見がたくさん見られました。
子どもが希望する学部にいかせたほうが良い。その理由は?
希望とまったく違う学部の勉強は相性が悪いかも
『娘が理系科目は苦手なのに、就職のために理系にしようと言い出したとき、旦那は「大学で興味もない分野を学ぶのは本当に大変だからやめたほうが良い。専門的になり難しいから、少しでも興味ある、学びたい学部を目指したほうが良いよ」とアドバイスしていた』
『進路を決めるときは必ず本人の希望にするように先生に言われたよ。希望していない学部に進むとやりたくないうえに難しく、特に理系は課題が多くて時間を割かれるのが苦痛だからと念を押された』
大学の授業は専門性が高くなり、内容も難しくなっていきます。興味のない内容なら勉強する気がなくなり、ますます理解できなくなる可能性もありますよね。それならば本人が学びたい学部に進んだほうが、興味を持って勉強しますし、結果的に身に付く知識も増えるのかもしれません。
希望しない学部ではモチベーションが下がる
『好きなことや、やりたい学部で大学を選んだ子は、ちゃんと卒業する確率が高いけれど、大学名などで選んでしまった子は中途退学率が高いと聞いた。だからうちの子の学校の先生は、生徒たちにも大学の名前や偏差値で選ぶな、いきたい学部で選びなさいと言っている』
『甥の話だけれど、うちの姉夫婦は学歴至上主義。甥が高校のときも、甥は文系なのに就職が有利か不利かの理由で理系に進むよう指示し、大学決めるときもランクや学部を全部誘導した。そうしたらやっぱり自分の希望ではないから楽しくないみたいで、大学をやめたいと言い出して揉めている』
『就職に不利だけを見て大学の4年間を棒に振るの? つまらない学部に通って嫌気がさして退学するほうが嫌だわ』
大学を決めるときには、偏差値や有名大学かどうかを考えることもあるでしょう。しかし大学の名前だけで進路を決め、興味がない分野を4年間学ぶのは、子どもにとって辛いことではないでしょうか。勉強する目的を見失ってしまい、最終的には大学をやめることになるケースもあるようです。勉強する目的をしっかり保つためにも、興味のある道に進んだほうが良いという意見もあります。
卒業後、大学で学んだことを活かせるような仕事もある
『私は心理学科を卒業したけれど、周りも普通に就職したし、臨床心理士の資格を取りたい人はそのまま大学院に進んで資格を取得したよ。私は大学卒業後、専門学校にいって社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得して、結婚までソーシャルワーカーとして病院で勤務したし、いくらでも学んだことを活かす方法はあるよ。本人が学びたいことと違うことを押し付けてやらせても、何ひとつ身にはならないから、心理学部にいかせてあげれば良いよ』
心理学科を卒業したママは、その後も勉強を続けてソーシャルワーカーとして働いたそうです。卒業した後でも本人に学ぶ意思があれば資格を取得することもできますよね。そうすれば就職先も見つけやすくなるのではないでしょうか。
『まさに自分が親の意見で泣く泣く違う学部にいった身です。親が勧めた学部で資格を取っても、今現在、何の役にも立ってない。それなら興味あることを学んでみたかったなと思うときがあるよ』
親の勧めに従って進学をしたママは、大学で学んだことが活かされていないそうです。自分の意思で進学先を決めたかったという後悔の気持ちがあるようですね。就職がしにくいと考えるのではなく、好きな道を進んだときに、学んだことをどう仕事に活かしていくのかを考えていくことも大切になってきそうです。
自分で決めれば責任が持てる
『本人の希望する学部。あれこれ口出しをして、こんなんじゃなかったと言って大学をやめたら、誰が責任を取るんだろうね』
周りの人の意見に従って進学先を決めてしまうと、その決断に責任が持てなくなってしまうこともあるでしょう。大学に進学した子どもからすれば、「そう言われたから」と責任逃れをしてしまうことがあるかもしれません。進学したからにはきちんと学び、それを活かせる仕事に就くという強い意思を保つためにも、最終決定は本人がするのが望ましいとの考えもありますね。
後悔しないためにも、本人が希望する道を進ませてみては?
『うちは私が勧めていた学部があったけれど、結局子どもの希望を優先したよ。今でもたまにグチってしまうダメ母だけれど、本人の希望を却下してまで親の希望は通せないよね……』
『大学にいくのはお子さんであって親ではない。好きな学部学科で学べば良い。就職が……なんて余計な言葉はいらない。将来については学んでいる中で決めるだろう。これも本人』
大学進学をする際、就職のことも考えてしまうのは自然なことかもしれません。親や周囲の人には、卒業をして無事に就職してほしいという気持ちがありますよね。でも大学で学ぶのは子どもですから、本人が興味を持てることでないと勉強する目的を見失ったり、途中でやめてしまったりするかもしれません。
『本人がいきたい学部にいくのが一番だよ。絶対に後悔する。経験者です』
子どもにとって1番辛いのは、卒業して就職をしたとしても、後悔の気持ちが残ってしまうことではないでしょうか。本当は違うことを学びたかったのに……という心残りがあると、もしかしたらもっと違う人生が待っていたかもしれないと考えてしまうかもしれません。そのような考えを持ち続けては、せっかくの人生を楽しむことができないでしょう。大学進学の時点で将来を決めるのは酷な話なのでしょうけれど、本人の強い意思があるならば、それを最優先させることも親としてできることではないでしょうか。
文・こもも 編集・ここのえ イラスト・Ponko
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