<10年間、夫にご飯を作ってナイ>続く償い。ずっと「家族であり続けたい」【第9話まんが:夫目線】
前回からの続き。俺・タロウは妻のチエと結婚してすぐに浮気をしました。浮気が妻に知られたとき、妻は妊娠中。それでも、毎日食事を作って俺の帰りを待っていました。俺の浮気でひどく妻を傷つけたことを後悔しています。「もうあなたの食事は作れない」。チエにそう言われ、俺は家で食事をしなくなって10年が経ちます。息子のダイキは成長し、「パパはなんで家でご飯を食べないの?」と聞くようになりました。ある日、チエが話があると言い出し、俺たちはあらためてこれからのことを話し合うことになります。
息子のダイキが、家族3人でご飯を食べたがっていることは、俺もチエも気づいているのです。でも、その気持ちにこたえられないまま、10年も経ってしまいました。チエはどんなにつらかったでしょう。
チエを気持ちを聞いて、ずっと考えていたことを提案してみました。
俺だって、外食ばかりの生活よりは、家で食事がしたかったのです。でも、チエの気持ちを1番に考えていたので、ずっと切り出せずにいました。
料理の腕に自信はありません。でも、俺が料理をすればチエの負担にもならないし、みんなで一緒にご飯を食べられます。
俺たち家族は、1歩前へ進めたのかもしれない。そう考えると嬉しくて、食事作りを頑張ってみようと決めました。
料理は想像していた以上に難しく、しばしば失敗します。それでも、チエやダイキと会話しながら一緒に「いただきます」が言えるなんて、夢のようです。
俺やチエと一緒に笑顔でご飯を食べるダイキ。浮気から10年。長い道のりでしたが、やっとここまで来られました。
「家族」にはいろいろな形があります。上手くいかない時期もあれば、順調に進むときもあるでしょう。俺の家族は、過去の俺の浮気のせいで大幅な遠回りをしなくてはいけなくなってしまいました。けれど「家族であり続けたい」と思う気持ちがあるのであれば、これからも俺はチエや息子にとって1番いい方法を探し続けます。自分の罪を背負いながら、それでも笑っていたいと思うのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・Natsu