<浮気の相手は……>私が制裁しなくても……「よくわかりました、もう結構です」【第4話まんが】
前回からの続き。これは数年前の話です。私の名前はエリナ。30代の専業主婦です。ソウタという幼稚園年少の息子がいます。夫のリュウイチは大手企業勤務で知的でルックスも良く、周囲からは「羨ましい」と言われますが「アヤカ」という女性と浮気をしていたのです。私はどうしても浮気相手の女性に、直接会って謝罪してほしかったので、夫に三人で会う機会を作ってほしいと言いました。そして話し合いの場に現れたのは、びっくりするほど飾り気のない女性……思わず驚いて息を呑みます。そこでハッと思い出します。いつか夫のSNS経由で見た、生活に困窮している「たなや」という23歳女性のアカウントを……。たなや……たなか、あやか……! あの子だったんだ……!
夫が私とは正反対のアヤカさんに癒やしを求めたのだと思うと、手紙を読む手が震えました……。
アヤカさんと会う前は、「浮気の代償として、ひどい言葉のひとつでも浴びせてやりたい!」と思っていましたが、私が制裁を加えなくても彼女はすでに十分に苦しい状況にいました。アヤカさんの心からの謝罪もあり、私の気持ちはある程度収まりました。もうこれ以上、この問題に触れるのはやめようと思います。
その後慰謝料については夫婦で話し合い、請求しないかわりにお小遣いナシ、必要なときに必要な額だけ家計からだす約束にしました。そして誓約書を書かせ、二度と同じ過ちは繰り返さないこと、今後も全力で家族に尽くすことを誓わせました。
私のこの決断は、優しすぎたのでしょうか。それとも厳しすぎるのでしょうか。どちらなのかは分かりませんが、これをもって幕引きとします。
その後……毎日は穏やかに過ぎていきます。リュウイチは私の優しい夫として、そしてソウタのよき父親として日々頑張っています。浮気のことを思い出すと、今でもちくりと胸が痛むけれど……。とりあえず今は、目の前にある幸せを精一杯大切にしていこうと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・カヲルーン 編集・荻野実紀子