<子どもの高校選び>何を基準にして決めればいい?親が決めるか子が決めるのかどちらが正解?
子どもの進路について迷うとき、よそのご家庭では何を基準に志望校を決めているのだろうと考えることもあるかもしれません。成績なのか学費なのか、はたまた通学時間や学校の評判なのか……、考え出すとさらに悩んでしまいそうです。
『高校受験を控えた子どもが、学校の雰囲気や仲のいい友だちが行くからという理由で志望校を決めようとしています。その高校に行けるなら、やりたい勉強ができなくても構わないとまで話しているのですが、学費が高すぎるので正直迷っています。皆さんのご家庭では志望校をどのような基準で決めましたか?』
子どもの進路を決める要素には、各ご家庭の考えや子どもの希望などいろいろありますよね。そのなかから何を優先するのかを考えなければなりません。子どもにすべて委ねて決めてもいいものか、親が介入するべきなのか。悩める投稿者さんに、ママたちはどのような反応を見せるのでしょう。
第一に優先するのは「子どもの気持ち」
『子どもの人生なのだから、子ども以外の誰かが決めるなんてあり得ないと思う。通わせられるかどうかは親が検討するけど、決めるのは子どもしかいないんじゃないかな』
『うちは子どもが行きたいと希望する高校に通わせたよ。大学も同じ』
学費や学習環境・進学実績など、親からすれば進路先となる高校に求めることや考えることはたくさんあることでしょう。しかし通うのは子ども。いろいろな考えや事情があっても、最終的に決断をするのは子どもであるべきではないかとママたちは話しています。ママの声にもあるように、子どもの人生ですから。
まずは子どもに考えさせてから話し合い
『経済的な問題とかで子どもが希望する高校へ通わせることが難しいのであれば、頭ごなしに反対するのではなく家族会議をするかなぁ』
第一に子どもの気持ちや希望を聞き、その上で親はどうしたらいいかを考える。ここがスタートラインなのかもしれません。親の考えがまとまったら話し合いの場をもって親子でどうするかを一緒に考えればいいのではないでしょうか。
正直なところ、経済的に厳しいようであれば、いくらお子さんが熱望しても通わせることはできませんよね。しかしそうでなければ、親子でしっかりと意見や考えをすり合わせ、納得の行く結論を出せるよう話し合って決めたほうが今後のためにもなりそうです。
志望校を決める判断材料TOP1は「偏差値」
『1番は偏差値。2番は通いやすさ』
『偏差値と校風、進学率。家から毎日通うことが苦にならないこと。なりたいものは決まっていないので、全体的にレベルが高く、おもしろそうな授業が受けられるところにしました』
志望校を決める上での判断基準として、もっとも目立っていたのは「偏差値」でした。経済面と同じぐらい、偏差値は志望校を決めるための指針となるので、みなさん優先度が高くなるのでしょう。
現時点のわが子の偏差値と、志望する高校の偏差値があまりにもかけ離れていると、合格できても入学後が心配になりますよね。そういった意味でも、今後のことを考える基準として「偏差値」から考えることも必要かもしれません。
雰囲気も大事。ぜひ足を運んで確認しよう
『偏差値が高い高校ほど、雰囲気がいいなと感じる。同じくらいの偏差値でも公立か私立で雰囲気の違いはあるけど』
『担任から「志望校を決める前に少なくとも2回はその高校へ行ってみなさい」と言われました。通学時間や通学路の環境、校風や学校の雰囲気を必ず本人が目で見て確認するようにと。それらを軽視して入学すると、3年間続かない生徒もいるらしい』
学校のホームページや資料などでもわかることもありますが、実際に足を運ばないとわからないこと・見えないことがたくさんあるんですよね。学校の雰囲気や学校内・周辺の環境、交通の便や治安面などを確認することで、通いたい高校・通える高校かどうかの判断基準が明確になることもあります。志望校選びをする場合は、一度でも構いませんので、ぜひ親子で足を運ぶことをオススメします。
雰囲気で決めることは悪いことではない
志望校を決めるうえで、「雰囲気」というのは実はとても重要な要素なのかもしれません。筆者も子どもが高校受験をするとき、かなりあちこちの高校へ見学に行きました。そこで生徒たちが自発的に学び・行動するタイプの学校は、往々にしてよい雰囲気を醸し出していたのです。
学校の設備が整っていたり、周辺環境に恵まれていたりする場合なども同様です。もちろん、周辺環境があまりよくなくても、学校自体の環境がよく魅力あふれる雰囲気を醸し出している学校もあります。こればかりは実際に足を運んでみないとわかりません。だからこそ、学校へ直接足を運び、「雰囲気」を感じて判断することも大切なのではないでしょうか。
基本は子どもが決め、その上で親子の意思疎通を
何を基準にして志望校を決定するのか。今回もっとも多かった声は「偏差値」でした。そこでまずは投稿者さんのお子さんが、志望する高校の偏差値をクリアできているかどうかから確認してみてください。
偏差値をクリアできているのであれば、お子さんがその学校の雰囲気がどのようによかったかについて聞いてみましょう。その上で、一度親子で学校見学へ行き、検証してみてください。もしかすると「雰囲気や仲のいい友だちが行くから」という理由で選んだ学校でもなんの問題もないかもしれません。しかしここまでに登場しているように、経済面などの越えられない壁がある場合は、お子さんと話し合い、親子で結論を出さなければいけません。基本は子どもの意思・気持ちが優先されてほしいとママたちも考えていますが、止むをえない事情がある場合は仕方がありませんよね。
まずは子どもに考えさせる。その上で通わせられるかを親が考える。この流れがベストな答えかもしれません。親と子の意思疎通をきちんと取りながら、何を基準にして志望校を決めるのか、誰が決めるのかについても話し合ってみてください。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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