<低所得世帯>「医学部に行きたい!」という小学生のわが子。でも頭も稼ぎも良くない親、何ができる?
子どもの夢ややりたいことはなんでも応援してあげたいのが親心。しかし現実問題として、すべてのことをやらせてあげられるわけではありませんよね。時間やお金など、各家庭の事情によってサポートできることにも限界があります。ママスタコミュニティには「医学の道に進みたい」と言っている小学生のお子さんを持つママから、こんな投稿がありました。
『恥ずかしながらわが家は低所得者です。アホな親に似ずに子どもは秀才路線なのか、医学の道を進みたいと。まだ小学生ですが本気のようです。医大に行かせてあげられるほどの財力はもちろんありません。このような場合どうしたほうが1番いいのか、先輩方にお聞きできればと思いトピを立てさせていただきました』
小学生のお子さんが医学の道に進むことを希望している一方で、世帯所得が高くないために医学部に進学させてあげられるだけの学費がないことを、今から心配しているという投稿者さん。本人の進学意欲と親の収入のギャップに戸惑っており、ママたちにアドバイスを求めていました。投稿者さんの悩みにママたちからはどのような意見が集まったのでしょうか。
学費を心配しているなら国公立や奨学金もある!
『国立だね。中高も公立で』
『うちはサラリーマン家庭だったけど弟は国公立の医学部行ったよ。県内で自宅から通えたし、授業料も大丈夫だった』
『奨学金でいいじゃん。医者になりゃ返せるし』
低所得世帯であるために、「医学の道に進みたい」という子どもの夢を、積極的に応援できていない様子の投稿者さん。医学部や医大というと、莫大な学費が必要になるイメージがありますから投稿者さんが不安に思うのも無理はありません。投稿者さんの悩みに対しママたちからは、比較的学費が安い国公立大学の医学部への進学や奨学金を借りること、実家から通える学校を選ぶことで仕送りや家賃を最小限にするといった、具体的なアドバイスが寄せられていました。実際に一般的なサラリーマン家庭の親を持ちながらも、弟さんが国公立大学の医学部に行ったというママもおり、「お金がないから医学部は無理!」と早急に判断する必要がないことがわかりますね。
『小学校の息子は「医学部目指したい」と言ってるよ。医師家庭と違い私大医学部に行かせる財力はないから国立を目指してるけど、それでもダメだったパターンも考えてる。私大医学部なんて家買えるレベルだけど、いざとなりゃ教育ローンもあるし、学費免除の制度がある大学もある』
奨学金は子ども名義の借金になるため、卒業後も子どもに支払い義務を生じてしまうので、借りさせたくないと考える人も多いかもしれません。そこで考えられる選択肢が教育ローンを組むことです。投稿者さんと同じように小学生のお子さんが医学部に行きたいと希望しているママからは、「国立が無理だった場合も想定して、私立大学だとしても教育ローンがある」という心強いコメントがありました。成績や条件によっては学費の免除がある大学を進めるママも。不安があれば今からいろいろと調べておいてもいいのではないでしょうか。
高校生になったときに改めて考えたら
『小学生ならみんな「わが子は天才かな」と思うよ。高校生ぐらいになれば現実が見えてくるからそれから考えたら』
『財力、学力も今判断するのは早いんじゃないの?』
投稿者さんは、今が低所得だからお子さんの医学部進学は難しいと思っているかもしれません。しかしまだ大学進学まで数年あるのですから、これから働き方を変えたり貯金を頑張ったりすれば叶わない夢ではないはず。お子さんの医学部への道や学費のことなど、現時点で悩むのは無駄ではありませんが、結論を出すのは時期尚早と言えるでしょう。
『低所得家庭だと忙しくないから勉強するようになるんだよね。私がそうだった。あなたの子も暇なときは勉強を習慣づけておけば、中高の勉強も難しくなく受験も楽になっていくよ』
『中学までは賢くても高校でどこまでやれるかだと思うよ』
お子さんの医学部進学においては、小学生の今よりも中学校以降の勉強量が重要という意見もありました。今は学校の勉強についていけてテストでもいい点数を取れていたとしても、大学受験が控える高校生まで勉強に対するモチベーションが持続するかは、定かではありません。そのときに本当に医学部を目指せる学力なのかどうかを、お子さんとともに検討しても遅くはないでしょう。またお子さんがこのまま夢を見続けられるように「勉強する環境や習慣付けのサポートをしてあげたらいい」というアドバイスもありました。
子どもの夢は壊さずに今のうちから伝えられることは伝えていこう
『実際になれるかどうかは別としてお子さんがチャレンジしたい気持ちは応援してあげてね』
『お子さまがまだ小学生ならコツコツ貯金しましょう。そして奨学金制度や授業料免除(成績優秀だと適用される大学あり)などを利用するのもいいと思います』
『私の兄は国立大に行きましたよ。奨学金も使いました。小さい頃から「医者になりたかったら親に頼らず自分の力で行け」と言われてました。私もそう言われて奨学金で看護師に』
子どもが夢や目標を持つということは、無限の可能性を自ら切り拓こうとしている証。一番身近にいる親だからこそ、子どもを肯定してあげて夢のために全力で応援してあげたいですよね。「アホな親だから」「低所得だから」と投稿者さんは、お子さんの今の可能性を消極的に捉えているかもしれませんが、お子さんの気持ちは受け止めてあげてほしいところ。そしてまだまだ数年先のことなのだから、貯金をしたりお子さんに「国公立を目指してね」と現実を伝えたりと、今からお子さんの夢のために準備できることもたくさんあります。ママたちのアドバイスを聞いた投稿者さんは今できることを整理して、今後の方針を前向きに考えられるといいですね。
文・AKI 編集・みやび イラスト・Ponko
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