<回転寿司は安い皿に>子どもに贅沢を許す?「おいしくないよ」「こっちにしたら?」ママたちの誘導法
誰もが「これはおいしい!」と感じるものは、大抵それなりのお値段がします。たとえば松阪牛のステーキに大間のマグロ、越前ガニ……など、よく知られたブランドものは多くの人にとって「ごちそう」。そう毎日食べられるものではないですよね。
そこまでいかなくても、「ちょっとお高いな」と感じる食べ物もあります。わが子がそれを「食べたい!」と希望したら、ためらわずにOKを出せますか?
子どもにこそおいしいものを食べさせたい!太っ腹なママたち
『子どもに嘘をついて、高い食べ物を避けさせたことはある? 回転寿司で「あ、それはお腹を壊すよ」と、安いお皿のほうに誘導するような……』
ママスタコミュニティにあった投稿です。子どもは値段など関係なく、おいしそうに見えるものなら素直に「食べたい!」と言うでしょう。ただ大人としては、やはりそれがいくらするのか気になります。想像したより”それ”がずっと高額だったとしたら……どうしますか?
集まったコメントを見ると、「そんな経験はない」というママも少なくありません。
『一度も言ったことはない。それをすると、楽しくないじゃない』
おいしさよりも値段を気にしてしまったら、たしかに外食の楽しさは半減しそうです。
『ない。子どもにこそ、いいものを食べさせたい』
『好きなものを食べさせる。中トロ大トロばかり食べている』
大トロばかり食べている子にとって、赤身ではもう物足りないかもしれません。「目の前に食べたいものがあるのに、ガマンさせるのはかわいそう」「安いものでガマンすべきは、親のほうじゃない?」などの意見もありました。
『「食べたいものを食べなさい」と言う。ただ、お腹を壊しそうなほど量を注文したときは声をかけるけど』
食べたがるものを好きなだけ食べさせているママたちが口を出すのは、こうしたときだけのようです。「アレルギーで食べられないものはダメと言う」「からいものは『大丈夫?』と聞く」というコメントもありました。
『みなさんの子育てがセレブ過ぎて、庶民派のうちはちょっとびっくり』
好きなものを好きなだけあげられるのは、家計に余裕があればこそ。なかには「うちはみんなが好きなものを食べたいから、外食に行く回数を減らしている」というコメントもあったので、行く頻度を調整している家庭もあるようです。
ためらう気持ちはやっぱりある。嘘は悪いと知りつつも、つい
「家計に余裕がないなら、外食に行かなければいい」という厳しい声もあったのですが、どの家庭も余裕があるわけではありません。投稿者さんが例えたような誘導を「したことがある」というママも、「したことがない」ママと同じくらいいました。
『私が高級チョコを食べているとき子どもにねだられ、「これはお酒が入っているからダメだわ」と』
『デパ地下で1カット800円のケーキをねだられ、「今買ってもぬるくなっちゃうから、駅で買おうね」と言って庶民派チェーン店に連れて行った……』
『タピオカはカエルの卵。アイスはからい。子どもが小さい頃、そうやってだましていた(笑)』
「嘘はよくないとわかってはいるけど、つい」という声もありましたが、あれやこれやと言いくるめているようです。定番は「からさのアピール」や「それ、あまりおいしそうじゃないね」というパターン。また、高級品をほんの少しだけ与えたあとで「大人は身体が大きいからいいけど、子どもは少しだけよ」と、量を調整するママもいました。
自分が子どもの頃に親からだまされていたという人は、こんな体験談を教えてくれました。
『子どもの頃はホルモン焼きしか食べたことがなかった。母に「カルビって何?」と聞いたら、「おいしくないから、ホルモンを食べよう」と言われた。値段は倍くらい違ったと思う。高校時代にバイト代で生まれてはじめてカルビを食べ、「世のなかにこんなおいしいものがあるんだ!」と知った』
きっと子どもの頃からカルビを食べ慣れていた人の何倍も、おいしさを感じられたでしょうね。ちなみにこの方は「今はカルビより、ホルモンのほうが好き」だそうで、お母様が同じ嗜好だった可能性も?
子どもは手頃なものでも喜ぶのに、毎回の高級品は贅沢では?
誘導や嘘ではなく、はっきり子どもに「それは高いからダメ」というママたちもいました。
『ファミレスで5,000円超えのステーキを頼もうとしたから、「もう少し安いのにして」と言った』
『はっきり「高いから無理」と、言っている。マスカットも2,000円までなら「結構高いね」と言いつつたまに買うけど、贈答用のフルーツは「どこの財閥ですか? うちには無理!」と言う』
家計に余裕がある・ないではなく、経済観念がしっかりしている場合もあるようです。
さらにこうした子育てを「貧乏性とはまた違う」「家計が苦しいからではない」という声も。
『うちは”子どもに贅沢を覚えさせない”という意味で、好き勝手にはさせない。高級アイスは休みの前だけ、ケーキはお祝いの日だけとか』
食べさせないわけではなく、特別なときにだけ。メリハリをつけているといいます。
また、「高級なものをあげないのは、まだ味覚が発達していない子どもだから」というコメントもありました。
『高級アイスを選びそうなときに、「こっちにしたら?」と手頃なほうに誘導することはある。それができるのは、まだ味の違いもよくわからない幼児だから』
『手頃なものでも満足するのに、高級品ばかり食べさせるのはムダだと思う。もちろん高級品をあげることもあるけど、言われるがままに毎回与えたりはしない』
何でも要求のままにあげてしまうのは、将来ガマンすることが難しくなってしまうかも。そんな心配もつきまといます。
子どもに嘘をつくのが、褒められたことではないのは当然です。「からいから」「おいしくなさそう」が通用するのは、子どもがまだ小さい時期だけでしょう。ではその後はどうするのか。はっきりと「高いから、ダメ」と言いますか? それとも好きなだけ食べさせますか?
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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