<続・離婚のワケ……>思春期の娘「無視しないでくれ 」頭をよぎる15年前の離婚原因【前編まんが】
これは最近の話。俺(トモ)は妻(ゆら)と小6の娘(みき)と暮らしています。ゆらとは10年前に再婚しました。当時2歳のみきはすぐ懐いてくれ、それ以来、家族3人で穏やかに生活してきたのです。しかし最近、成長したみきがだんだんと反抗的になってきました。
「みき! パパにおかえりって言いなさい」ゆらがみきに話しかけても返事はありません。(しょうがない。みきもそういう年頃なんだ)そう自分に言い聞かせるものの、少し複雑な気持ちになるのでした。
ずっと俺とゆらのことを無視するみき。「みき! どうして無視するの!?」ある日ついに、ゆらとみきが言い合いになりました。
みきの口から「うるさい!」という言葉を聞いた途端、俺のなかに15年前の結婚生活の思い出がよみがえってきました。前妻には家に帰っても無視をされ、話しかければ「うるさい」と怒鳴られ……。息子(ジュン)まで俺を見下すように口をきかなくなり、人間扱いされないことに絶望した俺は家を出たのです。「家族なんだよ……。だから無視なんかしないでくれ!」俺は思わず叫んでいました。
思わず声を荒げた自分に「しまった」と思いましたが、ゆらは俺をいたわるように「任せて」と言い、みきの部屋へ入っていきました。
「パパが離婚したのはね、前の奥さんや息子さんからずっと無視されていたからなの……。最近みきはパパやママのこと無視してたでしょ? だからパパは昔を思い出してツラかったんじゃないかな?」ゆらはみきを責めるわけではなく、落ち着いた表情で話しかけます。
みきは胸のうちに秘めていた話をしてくれました。「あのねママ。実は学校でね……パパと私が似てないって言われちゃって……すごく悔しかったの。だから、パパとママのことが嫌いなわけじゃないよ。無視なんかしてごめんなさい……」
その後、みきの様子は落ち着いていきました。
(前妻とジュンと、ゆらとみきを比べてはいけない……もう俺は過去に怯えなくてもいいんだ)
みきが大きくなっていけば、そのときどきで対応も変わっていくでしょう。成長していくうえでの変化に戸惑うことがあるかもしれませんが、親としてしっかりと向き合っていかなければなりません。もしかしたら今後も感情をぶつけられる場面が出てくるのかもしれませんが、親として焦らず見守っていく覚悟をしようと思います。
原案・ママスタコミュニティ 構成・物江窓香 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子