<介護の問題>大好きなお義母さんに恩返しがしたい「老後のお世話は私たちが……!」【第1話まんが】
数年前の話。医師である夫と結婚した私は、専業主婦として何不自由ない暮らしをさせてもらっています。ちなみに義父も元医師。義姉は隣県で看護師として働いています。そんな姿を見ているからでしょうか。高校生の息子と中学生の娘も、医療関係の仕事に就くことを目指しているようです。
いつか義両親に介護が必要になったら、もちろん私がするつもりです。夫を産み育ててくれたご両親を大切にしたいからです。
そんななか義父が1年以上闘病の末に亡くなり、義母が一人暮らしになりました。
義姉は高速道路を使っても1時間半以上かかる隣県に住んでいます。しかもベテラン看護師として活躍中。「私にも手伝えることがあったら遠慮なく言ってね」とは言ってくれましたが、できれば負担をかけたくありません。
義母のために力を尽くせることを、私はありがたく思っていたのです。
義母のお世話を任されるようになってから、私は義母と出かける機会が増えました。夫は家族のことは私に丸投げなので、私がときどき義母の病院の送迎をしたり、買い物のサポートをしたりしました。
義母の送迎や買い物の付き合いは、時間を割くぶん忙しいと感じるときもありました。しかしそれ以上に義母からは温かな気遣いをもらっています。
相変わらず義母は優しくしてくれるし、ガソリン代を出してくれたり、子どもたちにお小遣いをくれたりと、逆にこちらが助かっています。
義母のサポートが続く日々。それでも私は嫌な思いをするどころか、気持ちのよいお付き合いをさせてもらっています。
もちろん、全ての義母がわが家のように優しいわけではないでしょう。でもこれまでお世話になった分、思いやりを持って接することも必要ではないでしょうか? 私だって義母のために時間を割いているけど、家族だから当然だと思うのです。
いつも元気に出迎えてくれる義母の声がしません。嫌な予感がして家のなかへ入ります。そこで私が目にしたのは肝が冷える光景でした。
倒れている義母の姿を目にしたときは、心底ぞっとしました。何があったのか義母に聞くと、壁掛け時計の電池を交換しようとして椅子の上に登った際に椅子ごと倒れてしまったとのことでした。
頭を打っていなかったのは不幸中の幸いでしたが、義母は足を骨折し、入院生活を送ることになってしまいました。それが本格的な介護生活の始まりでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・千永美 作画・よしはな 編集・Natsu