<通学時間の問題>子どもの志望する大学は家から片道2時間弱。自宅から通うか一人暮らしさせるか悩む
大学進学は学力や学費だけではなく、子どものやりたいことや将来の夢など親子で検討しなければならないことが山積みです。今回ママスタコミュニティに寄せられたお悩みは、数ある検討項目のひとつ「通学」についてでした。
『子どもが志望する大学までの通学時間は片道2時間弱。微妙に遠いのですが、ひとり暮らしをさせると出費が高くなりますよね。2時間弱なら実家から通わせますか?』
大学までの道のりが片道2時間弱。ルートは地下鉄からJRへ乗り換え、最寄り駅から大学まではバス移動となるそうです。往復4時間近くなると考えると、なかなかの通学距離・時間に感じますよね……。実は筆者もつい最近まで、まさに「通学時間問題」について親子で話し合いを続けていました。なので投稿者さんが悩まれる気持ちがよくわかります。
通学時間往復およそ4時間程度の場合、学校の近くでひとり暮らしをさせた方がいいのか、実家から通わせるのか、ママたちの声を見てみましょう。
長時間通学の学生は意外に多い!?
『私が大学生のときは、2時間半かけて電車で通っていたよ。3年生以降は車で行くこともあったかな』
『私自身、約2時間かけて大学まで通っていたよ。友だちは新幹線で通学していた子もいたけど』
ママたちの声を見ていると、2時間以上の距離でも実家から通っていた・子どもを通わせているという声がかなり目立ちました。
筆者も子どもの付き添いでオープンキャンパスに行ったとき、ガイドをしてくれた学生さんが「2時間かけて通学しています」と話していたので驚いた記憶があります。もしかすると、長距離通学の学生さんも珍しくはないのかもしれませんね。
ひとり暮らしをさせた方がいい場合もある
通う学部や学科の性質によって、通学時間の確保が難しいケースもあるとの声も聞こえてきました。
『一般教養のうちはいいけど、専門の科目が増えたら難しいかも。でも学部によるかなあ。医学部だとまずムリ。理工でも実習なんかで研究室へ泊まり込み状態になることもあるからね』
『うちは片道2時間15分ぐらいだけど、部活が週6あるし、実習の都合でやむなくひとり暮らしをさせている。でもうちから程近いところに住んでいる息子の友だちは、同じ大学の文系で部活も入っていないから自宅から通っているよ』
実習や研究などが頻繁におこなわれていると、終電に間に合わないなんてこともあるようですね。また通学時間が掛かりすぎてしまうと、サークル活動やバイトなども時間に制約が出てきてしまうともママたちは話しています。どんな学部に通うのか、サークルやバイトなどはどうするのかによっても判断が変わりそうですね。
ひとり暮らしでも出費を抑える方法はある?
『下宿とか寮・シェアハウスなら安く済む場合もあるよ』
『大学なら寮とかはない? 4年間は入れないだろうけど、学科によっては課題で帰りが遅くなることも多いんだよね。友だちづきあいもあるだろうし』
地方から来る学生さんが多い大学の場合、学生寮を設けていることもあり、家賃の負担を軽減できる可能性があります。また近くの不動産や大学の募集などから、近隣の下宿やシェアハウスを探せば、出費が抑えられるかもしれませんね。しかし立地や地域の物価次第では、必ずしも安価であげられるとは限らないようです。
『うちの子の大学は、通学2時間なら寮の対象外でした』
寮によっては、通学時間に規定を設けている大学もあるようです。おそらくかなり離れた他府県から来る学生さんを優先するのでしょう。地方から来る学生さんは、よほどのことがない限り学校の近くでひとり暮らしをすることになりますので、学校からの支援・配慮なのかもしれません。
長距離通学も子どもの性格次第
『うちの子の大学までは2時間弱かかりますが、楽しく通っています。「近くに部屋を借りてもいいんだよ」と話してありますが、家から通うほうがいいみたいです』
『大学までは片道2時間半。受かったら自宅通学で乗り切ると話しています。自炊ができないのでそれで体調を崩すくらいなら、通学時間に勉強をするんだって』
長時間の通学も、楽しみがあったり移動中に勉強や読書などができるタイプのお子さんであったりすれば、あまり苦にはならない可能性もあります。ただ常に混雑する電車やバス移動となると、やりたいことができない場合もありますので、お子さんの性格次第以外にも状況次第になる部分も出てきそうです。
時は金なり!時間は有効に使わせたい
『うちはひとり暮らし一択。息子は大学のすぐ近くに部屋を借りたから通学が便利。日に4時間も移動に時間を使うなんて自分ならイヤだな』
『2時間なら通学できない距離ではないけれど、ひとり暮らしを勧める。家賃に仕送りと考えると高いけど、家にいても食費・光熱費・交通費・こづかい・被服費・携帯代……と、毎月6~7万はかかる。だったら賄い付きのバイトをしてもらって、月5万でも稼げれば不可能ではないよ』
「時は金なり」なんてことわざにもあるように、通学時間を使えば他のことができて有意義にすごせるのではないかと考えるママたちも登場。お金と違って時間は形がなく目には見えないため、ついついムダにしてしまうことってありますよね。そうならないためには、最初から学校の近くでひとり暮らしをさせ、長時間の通学時間を発生させないこともありなのかもしれません。
ママの声にもあるように、通学時間が短くなればその分バイトもできるので、ひとり暮らしに対する家からの負担が軽減できる可能性も出てきそうですね。
実際に足を運び、親子で一緒に考えよう
『まずはお子さんに聞いてみたら? ひとり暮らしがしたいと言うなら私ならやらせるかな。もちろん子どもには節約しないとダメだよと話す。でも金銭面で厳しいならそれはそれで全然いいと思うよ』
もしどうしたらいいか迷っておられるのであれば、一度お子さんの気持ちを聞いてみてから判断してもいいのではないでしょうか。
筆者も子どもと一緒に通学時間問題について、かなり徹底的に話し合いをしました。話し合いをするのであれば、判断材料として実際に大学まで足を運び、通学時間を体感することをオススメします。通学時間を体験することで、長時間でも大丈夫と思える場合もあれば、苦痛にしか感じられない場合も出てきます。乗り換えや経由地の利便性など、実際に足を運ばないとわからないことも多いんですよね。また大学近くの家賃の相場や実家から通う場合の定期代なども具体的にチェックしておくといいでしょう。具体的な数字があることで、話し合いのときにお互いの気持ちに折り合いが付けやすくなるかもしれません。
通学するにせよひとり暮らしをさせるにせよ、大きな出費になることは間違いありません。どうしたらいいか親子で話し合い、すぐに決めかねる場合は、学校に通いながら再考してもいいのではないでしょうか。お子さんが楽しいキャンパスライフを送れるように、話し合い&サポートしてあげてくださいね。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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