<わが子のSOS>「いじめられているから学校へ行きたくない」。心身が不調な子どもにどう対処する?
「学校でいじめられている」とわが子から相談されたらどのように対応すればいいのでしょう。「もう学校には行きたくない」「ツライ」などと言われ、体調を崩すまでになってしまった場合、みなさんならどうしますか?
『中1になる息子が朝「しんどい」と訴え、吐いてしまったので学校を休ませました。どうやら学校でいじめられているらしく、本当はずっと学校へは行きたくなかったようです。
明日も休みたいと言ったら休ませるか、ムリしてでも行かせるべきか悩みます。学校には仲のいい子が数人いるみたいだから、その子たちを大切にしていじめてくる子たちなんて気にするなとは言ったのですが、やはりダメなようです』
いじめられている状況に耐えきれず、体調にまでSOSサインが現れてしまっている投稿者さんのお子さん。とりあえず休ませてはみたものの、このまま不登校になってしまうのではという心配もあるようです。
なんとか子どもの気持ちに寄り添いながら、最善の策を取れればいいのですが……。ママスタコミュニティにいるママたちはどのような声を寄せてくれるのでしょう。
子どもからのSOSサインを見逃さないで
『うちも中1。いじめはないけど学校に行けなくて、いつも吐いてしまう。行きたいときだけ行けばいいってスタンスにしてあるので、学校へは行ったり休んだりしている。いつまでこんな感じなんだろうと心配になるよね』
『うちの子も中1で3カ月ほど学校を休んでいる。休むようになってから、毎朝苦しんでいた頭痛がなくなった。休みが長くなってしまうかもしれないと悩んだけど、今となっては休ませてよかったと思う。吐いているなら休ませてあげて』
投稿者さんと同じように悩み苦しむママたちから、実体験にもとづく声が寄せられました。吐いてしまうほど学校に通うことが苦痛な状況のお子さんを、ママたちは必死に支えようとしているのでしょう。
カラダに不調が出るほどとなると、投稿者さんのお子さんはかなり深刻な状態である可能性がありますよね。これ以上はムリかもしれないというお子さんからのSOSサインを見逃さないようにし、思い切って休ませる選択を取ることも必要かもしれません。
ひとまず休ませて解決策を探そう
『私だったら休ませる。うちの子にも休んでいいと言っているし、休ませたこともある。長い人生、数日休むことなんて大したことないから、ムリして行くことないと言ってあるよ』
1度休ませると「休みクセがついてしまうのではないか」「このまま不登校になってしまうのでは……」と心配になってしまうかもしれませんね。しかし吐いてしまうほど心身ともに参っている状態なのであれば、その状態で学校へ行かせることのほうがより深刻な問題のような気がしませんか? 今日はなんとかなっても、もう二度と立ち上がれないほどに心が折れてしまうような状況に陥ってしまっては、立ち直ることが困難になってしまう可能性もあります。そのような状況にならないためにも、ひとまず休ませてわが子の心と体を健康な状態に戻すことを最優先にしてみてはいかがでしょう。
学校や担任と話し合い今後について考える
お子さんの現状や今後のことを考えると、学校や担任に報告して問題解決に向けてどうしていくのか話し合う必要はありそうです。
『すぐに学校に電話をして担任と話をする。担任が信用できないのであれば、学年主任や校長・教頭に報告するレベルだよ。子どもは吐くほど厳しい状況に追い詰められているんだから親は様子見していちゃダメ。過保護だ・大げさだと言われようと、わが子を守れるのは親だけなんだから。休ませることも大事だけど、これからの策を考えることも大事』
投稿者さんのお子さんは、これほど厳しい状況に立たされているにもかかわらず「学校や先生には言わないで欲しい」と投稿者さんに訴えかけているそうです。なぜ投稿者さんのお子さんは学校や担任に話をしないでほしいと言っているのでしょう。学校などに報告する・しないは関係なく、一度お子さんにその理由を確認しておくことも必要そうです。お子さんの話を聞いてから次の行動を考えてみるのはどうでしょうか。
子どもの気持ちに寄り添いながら策を考えよう
『言ってくれてありがとうって感じだね。同じ親として学校へ行かせたい気持ちはわかるけど、吐いちゃうってよっぽどだよ。休ませていいと思う。「休みたいって素直に言ってくれてありがとう」って伝えて休ませる。回復してきたら、家で学習できるように問題集とかを買いに行こうといって外へ連れ出す。進学は将来のための大切なことだからね』
突然のわが子からのSOS。子どものために何ができるかと考えるものの、今後のことに不安になってどうすればいいか迷う投稿者さんの気持ち、よくわかりますね。
お子さんから「もう学校には行きたくない」と言われたら、まずは「話してくれてありがとう」と声をかけてみてください。なぜなら、子どもは学校を休むことに強い罪悪感を抱えているかもしれないからです。休みたいと言ってしまったことや、実際に休んでしまうことを悪いことだと捉えているかもしれません。みんなと同じように登校できないことや、いじめられ続けたせいで自己肯定感が下がっている可能性もあります。「話してくれてありがとう」と伝えることで、親から許してもらえていることに気づけ、お子さんは安心を得られるのではないでしょうか。
「ママはあなたの味方です」という内容のことを言葉にして伝えてあげることは、何にも代えがたい治療薬となるかもしれません。ママ自身不安なことも多々あると思いますが、まずはわが子が心身ともに健康になることを最優先しましょう!
元気であれば、できることはたくさんあります。学校へ行けなくても勉強をする方法はありますし、社会と関わり続けることも可能です。できることはきっとありますので、時間をかけてお子さんとゆっくり話をし、今後について親子で一緒に考えていけば解決策が見えてくるのではないでしょうか。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
【つぎ】の記事:<テストの点が悪い子ども>ママの悩み「がんばったし!」と悪びれない娘が信じられない【前編まんが】
関連記事
※悪質ないじめから子どもを守るため警察へ被害届を出したママに「やりすぎ?」との声が- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 子供が不登校になりそう。