<終活はいつから?>40代ではまだ早い?終活を視野に入れていろんなモノを捨てはじめた人たち
「終活」と聞いて、みなさんはどのようなイメージをもつでしょう。「まだまだ先の話」と思う方もいれば、「もうはじめています」と答える方もいるでしょう。今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、モノを捨てているうちに「これは終活では……?」と思いはじめたママからのものでした。
『40代、 地味に終活している自分がいることに気がついた。最近いらないモノを捨てまくっていて「もう使わないなぁ」と思うモノや、数年着ていない衣類などをどんどん捨てていっている。まだ終活には早すぎるかしら?』
ふと思い立ってはじめた不用品の整理。気がつけばただいらないモノを処分していくのではなく、「捨てておかないと残された子どもに片付けの負担がかかってしまうのでは」と考えはじめたそうです。しかし投稿者さんはまだ40代。終活をはじめるには早いのでしょうか。ママたちの声を聞いてみました。
終活に遅いも早いもない
『私もよ。今39歳。もう老後に備えて荷物を少なくしていっている。老後も続けられる仕事はなんだろうとか、老後にできる趣味は何があるかなとか、そんなことばっかり考えている』
『早くないと思う。体力がある40代頃からが終活に向いているってテレビで見た。歳を取ると少しずつ片付けられなくなるって』
40代で終活を意識しだすことは早すぎる? と疑問を感じた投稿者さんに対し、意外にもママたちの多くが「早くない」と感じているようです。
ママの声にもあるように、元気でいろいろなことができる・わかるうちに整理整頓や片付け、エンディグノートの作成などをやっておこうと思うのでしょうか。もしかすると、投稿者さんと同じように終活を兼ね、さまざまな行動を起こしているママも多いのかもしれませんね。
どうして終活をはじめたの?
『最近身内が亡くなって、家の後片付けが大変だった。死んだらすべてゴミなんだなあと実感したよ。いつ死ぬかなんてわからないんだから早すぎるってないと思う。毎日どんどん捨てているよ』
『母が認知症で終身型要介護施設に入ることになり、実家の片付けをしたんだけど、不要物が多すぎて処分費に約50万円ぐらいかかった。私もそうならないように48歳にして身辺整理をはじめたよ』
ママたちが終活を兼ねた整理整頓をはじめた理由は千差万別。一人ひとり違った回答があるようですが、目立っていたのは身近な人との別れや、親の家の片付けなどがきっかけになったようです。
近親者の他界だけではなく有名人の訃報もきっかけになる
『有名人の不幸が続いた頃ぐらいから、なんとなく終わりを強く意識するようになってどんどん捨てているよ。大切に持っていても自分の人生が終われば単なるゴミだしね……。だったら自分の意志できちんと処理したいなって思ってから自分で捨てるようになった』
身近な人というわけではないけれど、TVなどでよく見ていた同世代の芸能人・有名人の訃報を聞くと、遠いできごとのように感じていた人生の終わりについて思わず考えてしまう気持ち、よくわかります。急に他人事じゃなくなるんですよね。
終活は後ろ向きなことではない
終活という言葉だけを聞くと、自分がこの世からいなくなる準備とも取れるので、「まだ早い」と敬遠されることもあるでしょう。しかし終活を意識し行動を起こすことは、さほど後ろ向きなことではないのかもしれません。
『片付けは気持ちがスッキリするからいいことだよね』
『終活も整理整頓もいいことだと思う』
終活を意識して、家族の負担にならないようにと整理整頓をはじめた結果、不要なモノが減って気持ちがスッキリし、ココロが晴れやかになる。子どもに片付けの負担をかけずに済むとわかれば、さらにココロが軽くなるかもしれません。
終活では手放すことばかりを考えてしまいますが、逆に考えてみてはいかがでしょう。何を残すかを考えることこそが整理整頓で、これから先、何年あるかわからない人生に何をしたいかを考えることが終活だと考えれば、どちらもポジティブな選択に思えるかもしれません。
終活やモノを捨てることをマイナスに捉えなくなれば、この先の人生がさらに楽しくなるかもしれません。できることからはじめてみてはいかがでしょう。終活の内容はいつだって軌道修正できるのですから。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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