<身内介護の難しさ>寄り添いながら何度も話し合い。本人の気持ちを大事に。祖父の笑顔【後編まんが】
前回からの続き。3年前の話です。祖父が入院して、退院後は一人暮らしができない状況になりました。母(幸恵)も私(澪)も仕事をしていて、同居して介護はムリです。祖父には施設をすすめるも頑なに拒否。母も私も困ってしまいます。医師から話してもらっても、祖父は首を縦にふりません。祖父がまるで子どものようにダダをこねる様子に、私はだんだん投げやりな気持ちになっていきます。少し冷静になった帰り道、母と話の続きをしました。
母のその言葉を聞いて「粘り強く話す以外ないね」と覚悟を決めました。その日から毎日のように病院に通い、祖父と話します。以前は、お見舞いに行くたびに少しは嬉しそうにしてくれていたのですが、いつも同じ話をされるのでうんざりした様子……。お互いのため私たちは訪問のたび、根気強く何度も話しました。
もちろん施設側には、入所を決めるまでの経緯も伝えました。すると施設の方から温かい言葉をいただいたのです。
気の合う介護士さんがいて、祖父は気持ちよく過ごせているようです。プロのケアを受けて安心して暮らせて、さらにはみんなが優しく声をかけてくれる生活にご満悦です。最近ではみられなかった笑顔もみられるようになりました。
祖父の施設への入所が決まるまで、結局コレといった得策はなく、本人を根気強く説得するしかありませんでした。母が祖父に寄り添う気持ちを忘れなかったことは、大きかったかもしれません。最後までその姿勢を崩さなかった母を尊敬しています。私も将来母の世話をすることになったら、私も同じような姿勢でいたいと誓いました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・べるこ 編集・秋澄乃
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