<不思議な転校生>なぜ首が……おびただしい数の #本当にあった不思議な体験【エピソード19】後編
前回からの続き。みなさんは「不思議な体験」をしたことはありますか? まるで狐につままれたかのような奇妙で意味が分からない、そんな体験を……。ママスタコミュニティに寄せられたママたちの実際の体験エピソードをご紹介します。
私が中学生の頃の話です。ある日私と友だちの直子ちゃんは、転校生のAちゃんの家に招かれました。Aちゃんの家は古くて暗い雰囲気です。しばらくするとトイレを借りた直子ちゃんが青ざめて戻ってきました。その後私もトイレのドアを開けるとビックリ。そこにはおびただしい数の首なし人形があったのです。
悲鳴をあげそうになりましたが、とっさに「声を出してはいけない」と思った私は口をおさえました。そのままAちゃんの部屋に引き返そうとしたとき、向かいの部屋の引き戸がすこしだけ開いているのに気づいたのです。
Aちゃんのお母さんが暗がりからこちらを睨んでいて、私と目が合うなりバンっと戸を閉めたのです。怖くなった私は慌ててAちゃんの部屋に入り、直子ちゃんに「帰ろう」と声をかけました。挨拶しないと怒られると思い、帰り際にお母さんがいた部屋を思い切って開けたのですが……。
トイレで見た数とは比較にならないくらいの首なし人形が部屋中にあふれていました。取った首同士を縫い合わせてつなげたものも……。私と直子ちゃんは血の気が引いてしまい、必死に走ってAちゃんの家から逃げました。夏休みが明けて学校がはじまっても、私たちは怖くてAちゃんに近づけなくなってしまいました。
Aちゃんの家で見たたくさんの「首のない人形」が意味するところは、いまだわかりません。でも思い出すたびに当時の怖い思いがよみがえります。世の中には、自分の考えが到底及ばないようなことをする人がいるのだと、中学生ながらに感じたのを覚えています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子
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