<嫌いな義両親の介護>遺産争いに巻き込まれた!!嫁の私にも権利が?義母の遺言……【第6話まんが】
前回からの続き。数年前のエピソードです。介護生活を送っていましたが、1年ほどして義両親が相次いで亡くなりました。夫(拓郎)と子どもたちと離れ、同居介護していた私(由紀)に、義母は感謝のメッセージを残してくれていました。結婚当初から義母に嫌がらせを受けていたこともあり、けっして義両親を好きにはなれませんでしたが、それでも私の心には介護をやり切った達成感がありました。義母は私に「貰えるものがあったら、貰ってほしい」と言っていました。きっと遺産のことでしょう。しかし早速、夫や義姉から異論が出たのです。義姉は「実子じゃないんだから」と言い、夫は「どうせ俺がもらえば家計は一緒だ」と言い放ちます。法学部で勉強していた娘が「特別寄与料」という制度があると皆の前で説明し始めました。相続人以外の「被相続人(亡くなった人)の親族」で「無償で療養看護その他の労務を提供した」人は、相続人に対して金銭の支払いを請求できるようになったとのこと。
義母はそこまで考えてなかったでしょうが、子どもたちなりに私の頑張りが報われる方法を探してくれたのです。制度や条件などについて詳しく説明してくれました。
しかし「特別寄与料は請求しません」と私は宣言しました。
……実は遺産は期待できないのです。この辺りは古くからの住宅地ですが、駅から遠い。しかも住民の高齢化と人口減で、バスの本数は減る一方。スーパーは閉店、病院は駅前に移転……どう考えても、高く売れるとは思えないと予想しています。私はそもそも遺産の前にお墓はどうするつもりなのかと夫に問いただしました。
結局、家と土地は売れたものの義姉や夫が想定していた額よりかなり低く、お墓や諸々の処理をした後は大した額は残りませんでした。義姉と夫はガッカリしていましたが、私はマイナスにならなかっただけでもよしと思っています。それにしても……まさか義母が義理の祖母たちをあんなに嫌っていたとは! もっと早くにいろいろ話しておけばよかったと思ったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・千永美 作画・Ponko 編集・秋澄乃