<親が反面教師>【前編】つらい過去を繰り返さないように育児している人はいる?わが子は幸せにしたい
みなさんは育児において、「これは気をつけよう」と心掛けていることはありますか? 「自分がどのように育てられた」かは、多かれ少なかれ育児に影響するものかもしれません。
『私は母親にしてもらえなかったことや、されたくなかった恥ずかしい経験が今の子育ての反面教師になっています。「あれはしたらダメ」「これは絶対にしてあげないと!」と考えていることがいくつかあります』
育児をしていると、ふと自分が生まれ育った家庭を思い出すこともあるでしょう。今回の投稿者さんは「育った環境が自分の育児に大いに影響している」と感じているようです。お母さんにしてもらえなかったこと、されたくなかったことなどを思い出しながら、それを反面教師にして育児に励んでいる様子ですね。今回の「自分と同じような考えて育児をしている人もいるのかな?」との疑問とともにこちらのトピックを立てたのだそうです。
育ててもらったことは感謝してるけど……
投稿者さんはさらに自分の気持ちを語ってくれました。
『育て上げてもらったことには感謝しています。でもみんなは与えてもらえるものが自分には与えてもらえなかった日々、自分でなんとかしないといけない日々はとても苦しかったです。必要最低限でよかったのに。今は親に恨みもないけど、その経験が今の子育てで自分を苦しめてます。同じような考えの人はいますか?』
産み育ててくれたことへの感謝はしているものの、その一方でじゅうぶんなお世話はしてもらえなかったと話した投稿者さん。自分が苦しんだ過去があるからこそ、「わが子への育児はきちんとしないと」と考えているのかもしれません。「同じように考えている人はいますか?」との質問に、ママたちからは100件以上ものコメントが寄せられました。一体ママたちはどのようなことを気にかけながら育児をしているのでしょうか?
きょうだい間で差をつけない
まずは「きょうだい間でも子どもたちを平等に扱う」と宣言したママたちのコメントを見てみましょう。
『何でもかんでも「お姉ちゃんなんだから」って言われて、ものすごく嫌だった。だからわが子たちには上下関係なく平等に怒ったり褒めたりすることを心がけている』
「なにかあるたびに『お姉ちゃんなんだから……』と言われたのが嫌だった」と話すママ。自分は悪いことをしていないのに「年上だから」と責任を負わされたらウンザリするのも当たり前でしょう。
『「ママが世界でいちばん好きなのは弟」って日常的に言われていた。「私をいちばん好きな人は世界中のどこにもいないんだな」と思っていた』
『親はいつも妹の味方ばかりで、私だけ祖母の家で暮らしていた。一緒に暮らすようになっても私だけご飯を作ってもらえなかった』
きょうだい間でかなりの差をつけられていたと話すママたちもいました。「ママがいちばん好きなのはあなたじゃない」と豪語されたり、自分だけご飯を作ってもらえなかったり……。話を聞いているこちらまで胸が締め付けられてしまいそうです。自分がひどい扱いを受けながらも、「だからこそわが子は平等に扱おう」と考えられるママたちからは力強さを感じますね。
学校に行きたくない気持ちも受け入れる
「多感な時期の繊細な気持ちも受け止めたい」と話すママたちも現れました。
『私が学校に行きたくないと言ったら「お前が悪いから虐められるんだよ! 私の仕事が遅れるからさっさと学校行けって言ってるんだよ!」って殴られて蹴られて髪の毛鷲づかみにされて、家の中を引きずり回された。もしわが子が不登校になったら、私はそれを受けいれたい』
『子どもが学校に行き渋ったときに、仮病扱いはしない。行きたくない理由をちゃんと聞くようにしている。私が「嘘つかないで早く行きなさい」って言われてすごく嫌だったから』
『子どもの心の支えというか最後の砦というか、甘えていい存在になりたいと思っている。私にとって母親はそういう存在ではなかったので』
「学校に行きたくない」と自分の親に打ち明けたときに、「いいからさっさと行きなさい」「仮病を使うな」と頭ごなしに否定されてしまったママたちも。理由も聞かずに否定ばかりされてしまうと親に対して不信感が募ってしまいますよね……。耳を疑ってしまうほどの暴力を振るわれたママもいるというのですから驚きです。お母さんが自分を守ってくれる人ではなかったからこそ、「自分は子どものための最後の砦でありたい」と考えるママもいました。
「育児において反面教師にしている過去はありますか?」と質問を投げかけた投稿者さん。自分が親にあまりお世話をしてもらえなかったからこそ、わが子の育児では気にかけたいことがあるのでしょう。自分の育った環境は育児に影響を与えることがあるのかもしれません。
みなさんはわが子を育てるときに「これだけは気をつけたい」と考えていることは何かありますか?
文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・わたなべこ