<自覚のない毒親>「孫にまで押しつけて、許せない」母に本音をぶつけた日【中編まんが:私の気持ち】
前回からの続き。
物心ついたときから、母はある健康食品メーカーXの商品を熱心に購入していました。そのうち母はメーカー主催の勉強会などにも力を入れます。私も一緒になって参加していましたが、成長するにつれて母やXに対して違和感をもちはじめます。
結婚を機に「Xから距離をおきたいと」母に告げ、Xばかりの生活から解放されることになりました。結婚が決まったとき旦那に、「母の健康食品好きが少し度をこえているのよ。特定のメーカーの勉強会に参加するくらいに。私も一時期関わっていたんだけど、最近疑問を感じてやめたの」と伝えます。すると旦那は、「そうなんだ。人それぞれだもんな。サチはやめた話だし、お義母さんも自由でいいと思うよ」と寛容な様子でした。
お母さんは、私よりもXの活動を優先したんだ……。
親の愛情の大切さが書かれた育児書を読むたびに、「母なりに愛情はくれたけど、私にXに費やすほど時間や思いをかけてくれていなかった」と母をうらめしく思う気持ちがふくらみつづけます。
そんなことばかり考えているうちに、孫を可愛がり、遊んでくれるにもかかわらず、ついつい嫌味を言ってしまいます。
私「私とは遊んでくれなかったのにねー」
母「そうだったかしら……」
悲しそうにつぶやく母に、自己嫌悪にもなり負のループです。
私は母との関係に苦しみ続けます。
「お母さんはもうXが生活の中心で、そんな毎日が楽しいんでしょう? お母さん自身が活動に打ち込むのは自由だと思ってるから。でも孫にまで押し付けないでよ!」
私は最後にこう言い放ちました。
母にとってXは、仕事や趣味の範囲を超えて、心の拠り所であったのかもしれません。
こうやって母を一人の人間として客観視できるようになった自分に対し、私も本当の意味で自立ができたのかな……と思っています。
後編へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・べるこ 編集・秋澄乃