<毒祖母の最期>二度と会わない!けれど……気持ちの整理をつけるために私が下した結論【後編まんが】
前回からの続き。3年前の話です。私は2歳の女の子を育てる主婦・ミホです。まだ独身だった20代の頃、父の急死をきっかけに祖母との同居生活をした時期がありました。
しかし神経質でワガママな祖母との生活は、思いのほかストレスフル。私は心身ともに不調となります。結婚して家を出た後も嫌がらせのような発言をされ続け、私は祖母と縁を切ろうと決めました。
その後、祖母は足の骨折をキッカケに介護施設に入りました。母とはたまに会い近況を聞く機会もありました。
お見舞金を渡すと、きつい一言を浴びせられます。怒りより悲しみの方が大きかったです。
私は「帰る」と言い残し、すぐさま施設をあとにしました。どうして会ってしまったのだろうと後悔するばかり。それからは私も出産して育児に追われ、二度と会いに行こうなどとは思いませんでした。しかし先日、母から思いがけない連絡があったのです。
会いに行くべきかどうか、私は自問自答をくりかえします。そのうち母からは毎日のように祖母の様子が送られてくるようになりました。
「今日は少し意識がありました」「今日は調子がいいようです」
迫る死を目前にして、母も誰かに寄り添ってほしい精神状態なのでしょう。だからせめて祖母の最期に私に歩み寄って欲しいと思っているのかもしれません。自分の身に置きかえてみると母の気持ちも理解できます。私は意を決して、祖母のもとを訪問することにしました。
施設では祖母にレナの顔を見せ、そっと手を握っただけで静かに部屋をあとにしました。いざ対面してしまうと、自分のなかから憎しみが溢れてしまうかもしれないと思っていました。しかしすでに話もできない状態の祖母に今さら思うことは何もありませんでした。
最期に会いに行くことが誰にとっても正解というわけではないでしょう。しかし自分にとっては少なくとも、祖母への気持ちの区切りをつけられた出来事になったのかなと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子
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