<先の子育てを予習>【前編】子育てで一番ラクな時期はいつ?子どもの発達とともに必要な親の支援とは
子育ては、生まれてから社会人になるまで約20年弱と長い道のりですよね。それぞれの子どもの成長に合わせて、子育てが大変な時期もあれば、ラクな時期もあるでしょう。あるママからも子育てにまつわる投稿が寄せられていましたので紹介します。
『子どもが大学生になって、体力的にめっちゃラクになりました。でも金銭的には楽じゃないから、働かなくては! 子育てって、子どもは何歳が一番ラク?』
投稿者さんは子どもが大学生になり、子育ても終盤に近いと感じ、過去を振り返りながら投稿してくれたのかもしれませんね。大学生になると自立も進み、だいぶ精神面や体力面でママはラクになるのかもしれません。こちらのママの投稿に他のママたちはどう答えたでしょうか。
小学生がラクと感じるママたちの声
『小学生かな。この6年間でいかに貯金できるか。中学、高校、大学は入学したと思えばもう卒業って感じでお金がかかる。食べる量が増えて塾に参考書にとにかくお金がかかる』
寄せられた声で多かったのが、小学生の時期といったママたちの声でした。とくに金銭面では、小学生が一番ラクと感じるママが多いようです。たしかに中学校、高校、大学と進学すると教育費が増えるため、小学生の時期がお金の貯めどきなのかもしれません。子育てがラクかどうかは、体力面、精神面だけでなく金銭面も大きな判断材料になりそうですね。ここでは文部科学省の「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」に挙げられた子どもの発達段階(小学生〜高校まで)を踏まえながら、さらにママたちの声を紹介していきます。
小学校低学年の子育てで大切なこと
『小学2~4年あたり。自分のことは全部自分でできるようになって友達との時間増えるし、金銭的にも習い事費用がまだそんなに高くならない。それ以降は反抗期の度合と金銭面の問題かな』
『小3と小4かな。小5年くらいから反抗期来たりするし』
こちらは小学校のなかでも低学年がラクと答えてくれたママの声です。文部科学省の「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」によると、小学校低学年は社会や集団のルールなどの大人の言うことを守りながら、善悪の判断や自然への関心が寄せられる時期のようです。
小学校に上がり、集団生活に慣れるまでは一時期ママも心配事が増えるかもしれませんが、小学2、3年以降は、集団生活にスムーズに馴染めると、ママも安心して子どもを見守ることができるようですね。さらに前述した資料では、低学年のサポートすべき点として、「集団生活のなかで善悪の判断や規範意識の形成」「自然に触れる機会をつくり心を育成」が挙げられています。ぜひたくさんの子どもたちと交流する機会や自然体験などをするとよりいい子育てができるのではないでしょうか。
小学校高学年がラクというママもいる
『小学校高学年がラク』
『5、6年生くらい。一人でお留守番もできるようになったし、習い事してなかったから部活や塾の送迎もなかったし。給食あったから弁当作りもなし! 中学に入ってからは送迎、弁当、塾の講習代、受験。高校から上はもうお金が!! ってところです、いま』
『ウチは、中学受験させてなかったので、小学校の高学年くらいかなぁ』
小学校高学年がラクだったと答えてくれたママもいました。とくに中学受験をしなかったママは、高学年がラクと感じているようです。同じく文部科学省の資料によると、小学校高学年は、自分を客観的に見ることができる時期のようです。さらに子どもの発達に個人差が見られるとありました。ですから、発達が早い子どもを持つママはラクと感じるかもしれませんが、一方他の子どもに比べてわが子が幼く見えたりするとママの心配事が増えるかもしれません。この時期は、「自己肯定感の育成」「他者への思いやり」「集団のなかで責任意識の育成」「実社会への興味関心のきっかけづくり」が大人が支援すべき点として挙げられていたので、子どもを尊重しつつ、社会科見学などの体験をたくさんするとよさそうです。
文・安藤永遠 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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