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<先の子育てを予習>【後編】育児の終わりが見えた先輩ママたち。一番ラクな時期はいつだった?

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前回からの続き。子育てが一番ラクな時期はいつかと疑問に思ったあるママの質問に、小学校が金銭面や精神面などトータルで一番ラクといったママたちの声が多く寄せられました。一方、中学校や高校の時期はどうでしょうか。ママたちの声を紹介します。

中学校・高校がラクと感じたママはごくわずか

『高校卒業したら楽になった』

『18歳、やっとラクっていうか頼りになる存在になった』

『大学生になったら一気にラクになった。学資保険つかえるし、何よりそれまでは教育費どれくらいかかるか不安だったけど、終わりが見えたことがラク!』

中学校、高校の時期が一番ラクと答えてくれたママはほとんど皆無でした。みなさん、この時期を乗り越えた先がラクと答えてくれたママもいるので、それだけ中学校や高校の子育ては大変なのかもしれませんね。中学になると反抗期が始まり、親子のコミュニケーションも減る時期だからでしょうか。ママとしてはツライ時期なのかもしれません。もちろん金銭面でも踏ん張りどころ。ママたちの声を参考にすると、この時期はある程度タイヘンと心しておくといいかもしません。なぜ、中学校、高校の子どもは大変と感じるママが多いのでしょうか。こちらも文部科学省の資料「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」をもとに、どう大人が接すれば良いかを模索していきます。

中学生の子育てで大切なこと

文部科学省の資料では、中学生は思春期を迎え、自分の内面の世界に気が付く時期とあります。具体的には、自意識とリアルな世界との違いに悩んだり、異性関係で悩んだり、大人との関係よりも友だちとの交友関係を大切にしたりしながら、自分の生き方を模索しはじめる時期のようですね。自我が芽生え、大人との距離を置く時期なので、これまで良い子だった子どもの反抗的な態度に戸惑うママも多いでしょう。さらに最近では不登校の子どもの割合が大幅に増加する傾向とも記されているので、なかにはひきこもりになりそうな子どもに理由も聞けず戸惑う人も多いのではないでしょうか。

文部科学省の資料では、この時期は「社会の一員として自立した生活を営む力」「人に迷惑をかけないよう法や決まりの意味の理解」を促すことに加え、「子どもの個性を探求する経験を通じて、自分を見つめて自己の在り方を思考する」ことが大切としています。もし子どもが迷惑行為を起こした場合は、親は行為だけの追求するのではなく、なぜそのような行動をしたのか、子どもの内面に寄り添うことも必要かもしれません。一方で必要以上の追求や過干渉も気をつけたいところですよね。ついママとしてはあれこれ心配してしまうかもしれませんが、ママも子離れの第一歩を踏み出す時期。できるだけ温かく見守り、揺れ動く子どもの内面に寄り添い、ママも自分の人生について見直したりする時期なのかもしれませんね。

高校生の子育てで大切なこと

高校生になると、自立の一歩を始めた中学生の時期からさらに大人になるための最終段階になるようです。この時期は「自分で進路を決める力」「社会の一員として自覚を持った行動」「他者へ感謝の気持ちを持ち、それにこたえること」などが文部科学省の資料に課題として挙げられています。

最近は、自分の将来について真剣に考えることを放棄する子どもが増えているといった指摘もあるので、親子でキャリアについて話し合ったり、いろんな社会の仕組みを見聞きしたりしながら、子どもが将来について考える機会を作るようサポートするとよいのではないでしょうか。さらに、他者の善意や支えへの感謝の気持ちを持つことも課題に挙げられているので、子どもが親に感謝するようなそぶりが見えたら、順調に育っている証拠。子育てもラストスパート、ゴールが近づいていると感じて良いかもしれません。

子育てはいつだってたいへん!

『ゼロ歳児は夜中の授乳で寝不足、離乳食。1~3歳は自我の目覚めイヤイヤ期、トイトレ。3歳~入学前は園の送迎に園ママ付き合い。入学後は宿題やPTA、子ども同士の友だち関係に気を揉み。中学、高校は学業、進路、高額な塾代、悩みはつきないね』

『入園前は偏食、幼稚園と小学校時代は軽い発達障害に悩み、高学年からは中受の準備、中高は成績を心配し、大学生の今は単位と就活に心配。もちろんかかったお金も大金だし、悩みはずっと続いているし、まだ続きそう』

最後に「子育てはいつでも悩みはつきない」といったママたちの声も寄せられました。なかにはラクといった発想がなかったといった声もあり、子どもが社会の一員に入るまでは、悩みが浮上しては消え、また浮上する……の繰り返しなのかもしれませんね。晴れて子どもが巣立った際は、ママの生活も大きな変化を迎えるはずです。スムーズに親離れ、子離れができるように子どもの成長とともにママ自身の生き方を見直し、模索していくと、いい第二の人生のスタートダッシュができるのではないでしょうか。ぜひ、子どもの各段階の成長を楽しみながら、悔いのない子育てをしてください。

文・安藤永遠 編集・山内ウェディ イラスト・Ponko

【つぎ】の記事:<息子を危険にさらす毒祖母>子育ての常識をアップデートできない義母と別居したい!【第1話まんが】

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