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<愛されすぎ問題>旦那も子どもも「ママー!」。どこに行っても家族がついてくる。ひとりになりたい!

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多くの人にとって”わが家”とは、どこよりも安らげる場所ではないでしょうか。ホッとひと息つけるところがあるからこそ、「よし、また頑張るぞ」と翌日へのパワーも湧くというものです。

ママスタコミュニティに「家のなかで安らげない」というトピックがありました。義家族と同居しているわけでも、家族仲が悪いわけでも、家が狭すぎるわけでもなさそうです。安らげない理由は「家族がまとわりついてきて、ひとりにしてもらえないから」。

愛されるのはうれしいけれど、ひとりの時間が欲しい!

『私の機嫌が悪かったり静かだと、ダンナも子どもたちも静かになる。どこに行く、何を食べる、すべてを私に決めさせる。私だってたまには落ち込むこともあるのに、家の中の空気が悪くなるからそんな姿は見せられない。
家ではひとりになれる時間がない。ひとりで出かけても、近所のコンビニでさえ誰かがついてくる。「ひとりの時間が欲しい」と言ったら、なぜか子どもがキレた。本当に息が詰まる』

ママが大好きなお子さんたちは、高校生と大学生。今はリモート授業の日も多く、ほとんどの時間を家で過ごしているそうです。週末は家族全員がずっと家にいて、「ひとりになりたい」と投稿者さんがこもった寝室にやって来ては「何しているの?」と、しつこくのぞきに来るのだとか。

はたから見れば「家族に愛されすぎているママ」という平和な家庭のイメージですが、当人はお悩みの様子です。

『うちも家族が必ずついてくる。「仲よしでいいね」と言われるけど、たまにはひとりの時間が欲しい。私が自分の部屋に行くと、ダンナも子どもも心配して見に来る』

共感するコメントもありました。この方は「通勤の車が、唯一のひとり時間。帰りに少し遠回りしている」のだそう。

『言われてみれば、うちもだわ。私が部屋にこもると代わる代わるやってきて、結局部屋に全員がいる状態になる』

強烈な磁力を持つママたちです。ただこのコメントをくれた方はガマンせず、「機嫌が悪いときは『今は機嫌が悪い』とはっきり言い、眠いときはみんながいても寝ちゃう」そう。それぞれなりの”息をつく方法”を持っているようです。

「ママは元気で当たり前」家族の理想がつらい

「家族みんなママが大好きなんだね」というコメントがある一方、投稿者さんが”女王様”だからではないのか、という指摘もあります。

『家族が投稿者さんの顔色をうかがって、生活しているようにも思える。機嫌が悪いと、みんな静かになるんでしょ? お出かけや食事も、おうかがいを立てている』

投稿者さんは気に入らないことがあるとすぐに不機嫌になり、そのやり方で家族を支配しているのでしょうか?

『母親の顔色をうかがうような子は、母親のそばには近寄らないよ』

たしかにそうですよね。家族がママの不機嫌を恐れているというよりは、「ママが大好きで、常に上機嫌でいてほしいと思っている」ように感じます。ママの希望を優先するのも、「上機嫌でいてほしい」という気持ちからではないでしょうか?

『息が詰まるよね。「お母さんはいつも元気で、なんでもやってくれる」って思い込んでいる。私もひとり活動が好きだから、キツイ』

おそらく「ママはいつも上機嫌」という理想を持っている、ご家族。投稿者さんもそれに応えようと、気分が落ち込んでもそんな姿を見せないようにしてきたのでしょう。「息が詰まる」と感じるのは、ガマンが限界に近づいているからかもしれません。

”スーパーママ”は、もう終わり!肩の力を抜こう

『「友達とお茶してくる」って、ひとりで出かけちゃえばいい。気分が落ち込んだら「具合が悪いから、あとはよろしく」って休めばいい。真面目すぎるのかも』

今のような”スーパーママ”はやめ、肩の力を抜けばいいというアドバイスがありました。小さい子どもならまだしも、高校生と大学生ならママがつきっきりでいる必要はありません。

さらに投稿者さんは、フルタイムで働いているとのこと。仕事の時間が家族の”束縛”から逃れる息抜きになるように思えますが、現実は平日も休日も大忙しのようです。

『仕事後は息抜きする間もなく、買い物をしてご飯の支度。休日はたまった掃除をしたり、リモート授業の日は昼食の用意』

と投稿者さんが教えてくれました。お子さんのお昼ご飯まで用意しているそうですが……。もう自分たちでなんでもできる年齢です。そこまで世話を焼かず、本人たちにやらせてみてはどうでしょう? 家にいるのなら多忙なママに代わって、いっそのこと夕食の準備をお願いするのもよさそうです。

『平日に有給を取って、お子さんが学校に行ってる間にひとり時間を満喫されては? 私も有給を使っています』

『平日朝30分だけ、みんなより早く起きられる? その30分は自分だけの時間で、ゆっくりコーヒー飲んだり、ボーッと好きなことをしたり。私はそうやってひとり時間をキープしているよ』

みなさんそれぞれ工夫をしています。

『家族会議をしたらどう? 更年期ということにして「少し休ませてほしい」とか。で、できることはできるだけ自分たちでやってもらおう』

「更年期」は奥の手として取っておくにしても、家族会議はよいですね。以前に「ひとりの時間が欲しい」と言ったことでお子さんはショックを受けたようですが、高校生ならひとりになる時間の大切さも想像がつくはずです。「あなたといたくないから、ひとりになりたいわけではない」。そして「いつも元気なママでいるためには、ひとりになれる時間が必要なのだ」ということを、もう一度冷静に話してみてはどうでしょう?
週末のどこか半日、「ママ業はお休み」と決めてもよいですね。平日の買い物前に15分間だけ散歩するなど、自分のためだけに使う時間を意識的に設けてみてはいかがですか?

文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・わたなべこ

【つぎ】の記事:<子どもに漫画は悪影響?>規制のしすぎはNG!?親子で問題点を考えるきっかけに【前編まんが】

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
家の中で安らげない