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<産後の嫁姑問題>追いつめたのは私?息子が、もう父親だと気づいた日【第6話まんが:義母の気持ち】

前回からの続き。今から1年ほど前のことです。私は60代の主婦。いまは定年退職をした夫と2人で年金暮らしです。ある日近所に住む息子夫婦が、産後サポートを受けたいと同居を申し出てきました。出産後に同居が始まり、育児はお嫁さんのカナコさんに任せ、私が家事をすべて担当していました。それなのに息子のセイジが赤ちゃんの夜泣き相手をして寝不足だというのです……! 息子は寝不足で仕事に向かい、フラフラ。見ていられませんでした。

私は一連のできごとを、老人クラブの友人たちに話しました。圧倒的に「お嫁さんが偉そう!」と言っている人たちが多くて、やっぱり自分の考えは間違っていなかったんだと安心していると……。
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友人:「お嫁さんは育児の大変さを分かち合いたかっただけなんじゃない? お嫁さんからのSOSに対してどう行動するかを決めるのも、全て夫婦の問題よ。そこに一方的に姑から息子だけを庇うような発言をされたら、お嫁さんだって悲しかったんじゃないかしら」
私:「…………」
友人:「それで言い返すお嫁さんってのもまた、骨があっていいじゃない(笑)。きっと立派なお母さんになるわよ」
その言葉を受けて、私は息子の立場でしか物事を見られていなかったことに気づきました。

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カナコ:「……セイジ、ごめんね。仕事が忙しいのに、夜中の育児を代われなんて言っちゃって……」
息子:「ん? そんなの別にいいよ。あまりに俺がボーっとしているから今日は早く帰って寝ろ! って言われちゃったけど(笑)。そんなのこれから挽回していくし心配すんな」
カナコ:「私……こうやって一緒に育児を頑張りたかったの。2人で同じ方向を向いて、この子のことを考えたかったの……。だから、ありがとう……。明日からは私が夜も見るから、セイジは寝ていていいよ」
息子:「カナコ……」
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なんだ……。息子たちはちゃんと2人で向かい合って歩いて行くことができるじゃない。私は2人の会話を聞いて、カナコさんにどうしても謝りたくなりました。
私:「あの……ちょっといいかしら……?」
カナコ:「はい?」
私:「カナコさん……、この前は失礼なこと言っちゃって、ごめんなさいね。」
カナコ:「なんのことですか? こちらの方こそ。ずっと身の回りのお世話をしてくださってありがとうございます」
そう言って微笑むカナコさん。息子はもう家庭を持った立派な「父親」。私が手をまわして庇うべき人ではない。私は息子に向かって言いました。
私:「あんたも、家庭をもって父親になったんだから、しっかりとカナコさんの話を聞いてふたりで納得する方法を探していきなさい」
息子:「なんだよいきなり。そんなこと分かっているよ」
若い人たちの行動にはついつい「良かれ」と思って口を出してしまいがちになりますが、ふたりで決めたことを見守っていくことが私の仕事なんだと実感しました。

-終-

原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・Ponko 編集・秋澄乃
【つぎ】の記事:<介護やめました>私を使って親の介護をする旦那……!「自分でやって」と見放した日【第1話まんが】

※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。

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