<専業主婦の義姉から嫉妬され>「本当にごめん!」夫の言葉に涙【第5話まんが:義姉の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。育児疲れから義妹とトラブルを起こした私は、子どもを連れて実家に帰り、休養しています。しばらくすると夫から連絡がきました。「これからのことを話し合おう」と。
休日、子どもたちを両親に預け、駅前のカフェへ夫とふたりで向かいます。夫は無表情のままです。
夫「本当なら俺がもっと、疲れ切ったサヤカをケアするべきだったんだ」
予想外の温かい言葉に、私はあっけにとられてしまいます。それと同時に、今まで冷たくなっていた心が、少しずつほどけていくような気がしました。
私「親戚とトラブルを起こして、貯金を勝手に使って……そんな私に、そこまで言ってくれるなんて……」
夫「俺もひとりでよく考えたんだけど……サヤカを責めることでは何も解決しないって思ったんだ。まず、サヤカの心を軽くしたい。そのために何をすればいいのか、話し合いにきた」
本題はこれからなのですが、もうこの時点でもうかなり心が癒されている自分に気づきました。
「夫と会ったらあれを言おう、これも言おう」といろいろ考えてきたのですが、予想外に優しい言葉をかけられて……。事前に準備してきたことはすべて不要になったような気がします。私は心のまま、しゃべることにしました。
夫「俺たちの生活、どこでつまずいてしまったんだろう。俺が悪かったのかな? 家計管理を厳しくしすぎたか?」
私「違うよ、貯金を使い込んだ私に、お金の管理を厳しくするのは当たり前だよ」
夫「じゃあ……給料が足りない? もっと裕福な暮らしがしたかった?」
私「ううん、パパは同世代の人に比べたらすごく稼いでる、頑張ってると思う。感謝してる」
夫「じゃあ、何だろう?」
私は、心の奥から絞り出すように言いました。
「……寂しかった」
夫「寂しかった……?」
私「子育て、ひとりで寂しかった。不安で大変でつらかった。パパは毎日帰りが深夜だし、土日も仕事で家にいないし……。寂しいし認めてくれる人もいないから、まずはSNSを心のよりどころにしたの。自分の生活にキラキラがぜんぜん足りないと思って、ムダづかいをしちゃって止められなくなって……」
夫「そうだったのか」
私「その次は、周りの幸せそうな人たちに妬みの気持ちをぶつけて……エミちゃんには本当に悪いことを……」
心の底にずっと押し込め続けてきた本音を、夫に伝えます。
私「もっとパパと一緒に子どもの成長を見守りたい。もっと家にいることはできない?」
それを聞いた夫はきょとんとしていました。
「俺の想像しているのとぜんぜん違った……。お金がたくさんあれば、ママの生活が楽しくなるし、子育てもラクになるって思っていたんだ。だからもっともっと働かなくちゃ、出世しなくちゃってがむしゃらになって、休みも潰して働いていたんだけれど……」
それから私と子どもたちは、夫と一緒にわが家へ帰りました。
休日には家族で近所の公園へでかけます。子どもたちが夫と楽しそうに遊んでいる姿を見ていると、心が癒されます。特別なお出かけじゃなくても、キラキラなんてしていなくてもいい、これだけで十分。今、本当に幸せです。
いろいろとトラブルを起こしてしまい心から反省していますが、家族の絆を深めることができて良かったと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・Ponko 編集・秋澄乃
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