いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<レジ袋の小さな問題>【前編】「袋いりますか?」に対して「大丈夫です!」の返答、間違ってる?

037_働くママ_天城ヨリ子

2020年7月より、プラスチック製の買い物袋が有料化されました。それに伴い、買い物の際にエコバッグを持参するママも増えたのではないでしょうか? レジでお店の人からレジ袋の有無を確認をされることも、あらかじめ自分でレジ袋を取って買い物と一緒に会計することも当たり前になってきました。いつの間にか私たちの生活にも「レジ袋有料化」が馴染んできたようです。そんな中、ママスタコミュニティにこんな投稿がありました。

『「袋いりますか?」→「大丈夫です」って返事はよくないの? ママ友とたまたま一緒に買い物したら「大丈夫ですってなに?(笑)」って言われた。みんなはなんて断る?』

レジ袋を必要としないとき、思わず「大丈夫です!」と言ってしまうという投稿者のママ。かくいう筆者も、投稿者さんと同じように、レジ袋が必要ないと「No」の意味合いで「大丈夫です」と答えていました。しかしはたから見ればその回答は「“大丈夫”ってどっち? いるの? いらないの?」と思う人もいるとのこと。冷静に振り返ってみれば、たしかにその通りかもしれませんね。はたしてママたちの回答とは……?

わかる!同じく「大丈夫です」と言ってしまうママたち

『私も「大丈夫です」って言っている。別におかしくないよね?』

『私も「大丈夫です」って言う。これで通じなかったことないんだけれど……そんなに変なの?』

『「あ! 大丈夫でーす」って言っちゃう。「いりません!」って言うより柔らかく伝えたくて』

『「大丈夫です」って言うよね? 「なくても大丈夫です」を短くした言い方だし、実際に他の人もそう言ってるの聞くけれど』

投稿者さんと同じく、「袋はいりません」の意味合いで「大丈夫です」と言っているというママは多くいました。「いりません」とハッキリと言うのではなく、どちらかというと「いらないですが、ありがとう」と伝えたくて「(なくて)大丈夫です」と言っているのですね。「必要ない。いらない」という事実には変わりはないのですが、やわらかいニュアンスで伝えようという「気遣い」があるのでしょう。

「大丈夫」ってやっぱりおかしい!何が「大丈夫」なの?

『「大丈夫ってなに?」ってマジで、思う』

『「大丈夫です」は、人によって受け取り方が違うって聞いたよ?』

『袋じゃないけれど「Aにしますか?」「Bにしますか?」って聞いているのに「あ、大丈夫です」って言われると困る。「いらないということでよろしいですか?」って改めて聞くことになる』

『「大丈夫です」や「結構です」は、どちらともとれる言葉らしいよ』

「大丈夫」という言葉には「しっかりとしている、あぶなげのない」といった様子を指したり、「間違いなく、たしかに」という意味が含まれています。
「大丈夫ですか?」「大丈夫です」というやり取りや、「大丈夫! きっとうまくいくよ!」と励ましたりするときに使いますよね。その根底には「心配ない」「間違いない」といった確固たる肯定が含まれています。
しかし「レジ袋いりますか?」の問いかけに対して「大丈夫です」と使った場合、「大丈夫です。いりません」の意味だったとしても「いりません」が省略されてしまっているので、「大丈夫」だけでは「レジ袋をどうするか」という問いかけの答えにはなっていないのです。

参考:広辞苑「大丈夫」

「結構です」「持っています」と返答するママたちも

『結構です。持っています』

『私は「袋は持っています」とか、必要なときは「袋〇枚お願いします」とか言っている』

『「いらないですー」って言うか、ジェスチャー。手でいらないってした方が分かりやすい』

ハッキリと「いらない」ことをわかりやすく伝えているというママたちもいます。
ただ「結構です」という言葉も、「申し分ない」という意味と「これ以上は望まない」の2通りの捉え方があります。「結構です。持っています」とか「結構です。いらないです」という言葉が続けばわかりやすいですが、つけないとなると「大丈夫」同様に「結構です」も相手に伝わりにくい表現になりますね。

『「いりますか?」だから「 いりません」。「袋どうしますか?」なら「あります」とか「いりません」だよね。いるかいらないかの問いに「大丈夫」は答えになっていない』

 『マスクもしていて聞き取りにくかったりしたら嫌だなと思って、「袋ください」って言いながら身振りも入れている。「大丈夫です」といった曖昧な表現はなるべく使わないようにしている』

「大丈夫です」という返答は、相手に対しての感謝と気遣いを込めた言葉にもなります。しかしレジ袋の有無を聞かれた答えとしてもっとも大切な「必要かどうか」の答えを省いてしまっては意味がありません。「大丈夫です」のあとには「いりません」と付け加えるなど、相手に「ハッキリ」と伝えることが、一番の「気遣い」になるのかもしれない、と感じた投稿でした。

参考:広辞苑「結構」

後編へ続く。

文・渡辺多絵 編集・すずらん イラスト・天城ヨリ子

渡辺多絵の記事一覧ページ

関連記事

<レジ袋の小さな問題>【後編】「袋いりますか?」に対して「大丈夫です!」。いるの?いらないの?
前回からの続き。スーパーのレジで店員さんから「レジ袋いりますか?」と聞かれて「大丈夫です(いりませんの意味)」と答えた投稿者さん。するとママ友から「“大丈夫”って何が大丈夫なの?」とツッコまれ...
【前編】レジ袋有料化でママたちの暮らしに起きた変化。失敗談や店員さんへの本音とは?
令和2年7月より導入された「プラスチック製買物袋有料化」(以下、レジ袋有料化とします)。普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することによって、それが本当に必要かを各自が考え、ライフスタイルを...
レジ袋が有料化されてからいくらお金を払った?袋を買ったのはどんなとき?
2020年7月1日より有料化されたプラスチック製買物袋。プラスチックごみの削減を心がけ、レジでは袋をなるべく購入せずに済まそうと思う人もいるかもしれませんね。あるママは有料化から約100日が経ち、...
参考トピ (by ママスタコミュニティ
「袋いりますか?」→「大丈夫です」